政策・戦略

政策・戦略

いよいよデスチンの域に突入、集団自殺を思わせる日本の状況

みなさん、こんにちは。いよいよメッセンジャーRNAワクチンの五回目接種が始まりました。今現在170万人くらいの人が接種済みです。ご覧の通り、これは政府の公式サイトですけども、三回目で少し減って7割弱に留まり、今は四回目・五回目に突入している...
政策・戦略

資本主義 VS 共産主義の「両極対立構造」を創り上げた影の政府

今回はバリバリの陰謀論である。前半・中半・後半に分ける。物事の全体像を「大つかみ」するのに役立つと思って、書こうと思う。「フリー座」の記事で、下の内容を記した。東欧の「カラー革命」や、中東から北アフリカ諸国にかけての「アラブの春」を思い起こ...
エネルギー問題

電力消費者に回される20兆円の請求書

以下は資源エネルギー庁がリリースしている平成25年5月末時点の再生可能エネルギー発電設備の導入状況である。「太陽光(非住宅)」という項に着目してほしい。2011年度以前は累計でも約90万kWの設備容量に過ぎなかった。それが翌年に通称FIT法...
EV関連

「電気自動車に火力由来の電力を使っていたら意味はない」という都市伝説(後半)

メリットその3:これからエネルギーの利用効率が向上していくその1のエネ安保のメリットのところで、「自動車のエネルギー源を石油から天然ガスに移すというなら、何も自動車をEV化しなくても、ガス車化すればいいではないか」と訝る人もいよう。宅配便の...
EV関連

「電気自動車に火力由来の電力を使っていたら意味はない」という都市伝説(前半)

これはEV懐疑派の有力論拠の一つである。果たして、このような考えは正しいのであろうか。それともただの思い込みだろうか。これを当記事のテーマとする。これは換言すれば、以下の両者の比較である。A:「原油→精製→輸送→自動車」B:「化石燃料類→火...
エネルギー問題

すでに一部が半植民地状態の日本の電力市場

2013年4月6日(土)の日経新聞にこんな記事があった。韓国中堅財閥で太陽電池の生産・販売を手掛けるハンファグループは日本で再生可能エネルギーの売電事業に参入する。年内に総出力10万kWの太陽光発電所を建設する方針。総投資額は300億円程度...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その10)――太陽と風で自動車が走る日(太陽編)

石油自動車を走らせるのに必要な膨大なインフラ日本は原油の大半を中東から輸入している。砂漠で掘削された原油は、パイプラインで港まで輸送され、そこからスーパータンカーで3週間かけて日本へと運ばれる。国内の主要な港には石油精製施設があり、そこで原...
EV関連

本当に求められる充電インフラとは?――政府は急速充電器の整備費を追加せよ

公共事業には正しいものと、間違ったものがある。これから伸びる「芽」の部分に投資する場合は、経済効果が高い。EVの充電インフラを整備することは、これに当たる。言ったように、EVの車体のほうは5年後くらいには普及条件を満たす。よって、その5年先...
EV関連

急速充電器の速やかな整備が「ドミノの最初のひと押し」になる

この記事は、前回の「ピンチをチャンスに変えれば次の時代は日本がリードできるかもしれない」の、実質的な続編なので、まずはそちらのほうから目を通していただければ助かります。EVの本格普及を妨げる最大の要因とは?昨年の投稿で私はこう述べた。これま...
EV関連

ピンチをチャンスに変えれば次の時代は日本がリードできるかもしれない

2012年度の貿易赤字は6・9兆円だという。日本エネルギー経済研究所によると、うち火力燃料費の増額分が3・2兆円。今年もほぼ同程度の燃料費に落ち着くが、仮に26基の原発を順次再稼動させれば1・1兆円分の燃料費を削減できるという。逆に言えば、...
EV関連

今後ますます高まっていく急速充電器のニーズ

経済産業省が「世界に先駆けてEVを本格普及させる」という目標を掲げました。そのために、充電インフラの整備促進に約1千億円もの予算を投じるそうです。日経新聞の1月18日付の記事によると、急速充電器3万5700基、普通充電器7万4千基の導入を目...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その9)――急速充電器の迅速な整備がEV普及の鍵を握る

今後十年でバッテリーの性能とコストは大きく改善し、とりわけ「走行距離の短さ」と「価格の高さ」というEVの欠陥はほとんど解消されること。結局、EVの普及の妨げとなるのは、「充電器の未整備」であり、それさえ進めば、あとは市場まかせでも勝手に普及...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その8)――EVの欠点は十年以内にすべて解消する

これまで現行車の代替としてバイオ燃料車・燃料電池車・天然ガス車がふさわしくないと論じてきたが、だからといってEVの将来性までが約束されるわけではない。現に、EVを購入したいというユーザーは少ない。その理由は、「価格が高い」「走行距離が短い」...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その7)――第二次自動車界大戦の行方は?

(再掲時付記:長いので、最初に結論を持ってきます。脱石油のキー対策となるのが「自動車の脱石油化」。しかし、バイオ燃料車・燃料電池車・天然ガス車は代替適格性に欠けている。以上。以下から本文です。)今から一世紀ほど昔、ディファクト・スタンダード...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その6)――バイオ燃料車よりEVの理由

2012年3月10日の「池上彰スペシャル」では、東日本大震災の約1年後ということで、エネルギー問題を特集していた。そこで大きく紹介されていたのが、バイオ燃料産業の成功モデルとされるブラジルの事例だ。同国は70年代の石油ショックを機に、代替燃...
エネルギー問題

原子力バージョン2.0ー「キャンドル炉」と「海中ウラン採取法」のコンビ

前回言及した「CANDLE炉」ですが、その考案者である東京工業大学原子炉工学研究所の関本博教授によると、Constant Axial Shape of Neutron Flux, Nuclide Densities and Power Sh...
エネルギー問題

原子力が持続可能エネルギーになる日

核燃料サイクルは即刻中止すべきだ。これは相場でいえば「損切り」のようなものなので早ければ早いほどいい。インドがこの技術を欲しがっているので、一番いいのは数兆円くらいで施設を丸ごとインドに売り飛ばすことだと思う。理由は「必要ないから」である。...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その5)――石油産業のバイオ産業への転換を支援しよう

自動車のEV化はすでに規定路線であり、政策面で後押しすることによってさらにスピードアップせよ、というのが前回の主張だった。だが、脱石油にあたり、約1億klの燃料を消費する「運輸部門」と同じくらい重要なのが、約7200万klを消費する「産業部...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その4)――2020年、日本の新車の大半が“実質電気自動車”になる

前回述べたように、運輸部門の中核対策は「自動車のEV化」である。持続可能な新文明へと至るためには「脱化石エネルギー」が不可欠である。そして脱化石エネルギーのためには「脱石油」が不可欠であり、脱石油のためには「自動車のEV化」がもっとも効果的...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その3)――脱石油のための運輸部門対策の提案

以下から、私の考える脱石油の方法を述べていきたい。「次の文明はメタン文明である」で述べたこととやや重複するが、ご了承いただきたい。2010年における石油の国内需要は、以下の表のような状況である。上の表では、電力部門の石油使用量は約1千万kl...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その2)――脱石油なくして国の生き残りもなし

最近のギリシアやスペインの状況は、一国の経済が凋落すると、いかに普通の人々が悲惨な境遇に陥るかという見本ではないだろうか。ただ、私にはどうしても将来の日本の姿とダブって映る。なぜなら、少子高齢化や財政悪化と並んで、ある重大な危機が静かに進行...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その1)――持続可能なエネルギーシステムへの道筋

(再掲時付記:長いので、最初に結論を掲げておきます。自動車のEV化なくして脱石油も、脱化石エネルギーも、持続可能な新文明への移行もない。以上です。では以下の行から始まります)一連の記事では、最初に大きな戦略部分を描写してから、次にその手段と...
エネルギー問題

真の電力改革と自然エネルギー普及策――FITとは異なる日本オリジナル方式の提案(後半)

町村は自らリサーチし、電力自立せよ結局、その地域にとって最適の発電方法を見出すにはどうしたらよいか。それは地元の人々が自ら整備に関わることである。中央官僚が一律に指示し、押し付ける行為は有害だ。地方の役人の中には優秀な人たちも多い。霞ヶ関が...
エネルギー問題

真の電力改革と自然エネルギー普及策――FITとは異なる日本オリジナル方式の提案(前半)

エネルギーの自立なくして、真の自由も独立もない。市場リスクを伴う枯渇性のエネルギー資源に依存した今日の“安定供給”は、決して永続しない。持続可能なシステムへの移行は時代の希求であると同時に、“持たざる国”にとっては生存の問題ですらある。その...
エネルギー問題

洋上発電という日本の切り札(後半)

洋上風力も同時に活用すべししかも、洋上は海流だけでなく、比較的、風況がよいことも分かっている。一般に、風車は大型のものほど、出力も採算性も高い。だが、大型化するほど設置場所を選ぶ。ここがジレンマだ。近年、風音公害が問題化し、社会的条件がより...
エネルギー問題

洋上発電という日本の切り札(前半)

自然エネルギーを「ポテンシャル・技術的・経済的・社会的条件」等の基準で個別に精査し、その長所・短所を把握し、かつ日本の自然環境と照らし合わせてみると、発電量における自然エネ比を増やしていくためにもっとも効果的な道筋が見えてくる。それは第一に...
エネルギー問題

送電線のない未来へ――脱グリッドという方向性

自然エネルギー財団を率いる孫正義氏と、師匠筋にあたる環境エネルギー政策研究所所長・現総合資源エネルギー調査会委員の飯田哲也氏が唱えているのが「スーパーグリッド構想」である。これは日本を含めアジア各国を大容量の高圧送電線で連結し、互いに電力を...
エネルギー問題

電力改革は失敗に終わる

(付記:長文なので、最初に結論をもってきますね。今、急激に進歩しているのはエネルギーの個産個消技術なのだ。それを促しているのが市場の力なので、これは誰にも止められない時代の流れだ。つまり、テクノロジーは「これからは送電線を減らしていけ」と訴...
エネルギー問題

最良の電力システムというものを考える

前回の「実は東京でも電力の地産地消が可能!?」では、A:2万ha分の太陽光パネルを使った自家発電B:東京湾ギガソーラーをはじめ2万ha分の商用太陽光発電*いずれも蓄電池込みの組み合わせによって、東京都は電力が自給できると結論した。だが、その...
エネルギー問題

実は東京でも電力の地産地消が可能!? ソーラーメガロポリス東京構想

「これからは電力を地産地消する時代だ」ということが言われて久しい。地元に豊富に存在する風力や水力を使って、その地域の電力を賄いましょう、という訳である。ただ、この場合、念頭に置かれているのは一般に地方というか、郊外である。「東京でやろう」と...
エネルギー問題

オフィスビルが電力会社を見放す日(後半) 次世代型のビル自家発システム

ビルの電力消費と電力料金について典型的なのが靖国通りだが、都心の4車線以上の幹線道路には、ちょうど10階建て前後のオフィスビルがずらりと並んでいる。一方、その裏側というか、一方通行の小道で区切られたブロックの内側になると、5階建て前後の小さ...
エネルギー問題

オフィスビルが電力会社を見放す日(前半) ガス発電と自然エネルギーの融合

これからわれわれを待ち受けているのは、1・電気料金の値上げ、2・夏場の節電(場所によっては停電)、3・FITの始動、の三つである。どれも電力の自殺行為だ。後世、「思えばこれが旧電力の終わりの始まりだった」などと語られることになるかもしれない...
エネルギー問題

「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(後半)

そもそも「可採化」とは何か? 「現在の技術的経済的条件下で、ある資源の採掘が可能になった」という意味である。一言でいうなら「今ある手段でペイするようになった」ということだ。たとえば、北海道の地下1万mのところに巨大油田が見つかったとしよう。...
エネルギー問題

「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(前半)

1954年、光を電気に変える驚異的な技術がアメリカのベル研究所で発明された。太陽電池の誕生である。これによって「光」が「エネルギー資源」の一つに加わった。太陽という宇宙規模の原子力を利用した二次発電が可能になったのだ。この単純な事実は、人類...
エネルギー問題

まだ早すぎるメガソーラー事業はいったん白紙撤回にすべき

仮に孫正義氏とソフトバンクが本気を出してしまい、日本全国に3億kWものメガソーラーを作り上げてしまったとしよう。総工費150兆円、年間発電量はかつて原発が生み出していたのと同じ3千億kWhだ。ところが、地熱だと30兆円の建設費ですむことが分...
エネルギー問題

原発の代わりが務まる自然エネルギーは今のところ地熱だけ

メガソーラーの建設費は、出力1万kWあたり50億円前後である。対して、地熱発電所だと6~70億円もかかる。しかし、太陽光の稼働率は年間12%程度だが、地熱なら80%前後だ。よって、同じ出力でも、地熱は太陽光より6~7倍も多く発電できる。これ...
エネルギー問題

今のメガソーラーは“メガ負債”となる

前回、『自然エネルギーへの幻想を助長する「原発何基分」という表現』という記事を書いたところ、筑波大学の田代克様から以下のようなご指摘がありました。現在原発が止まって問題になっているのは夏のピークに電力不足になり停電を引き起こすことです。夏の...
エネルギー問題

水素エネルギー社会は夢で終わる(その3)――R水素はコンセプト倒れとなる

水素エネルギー論者の中には、水素こそ持続可能なエネルギーシステムの核となりうると考える人が少なくない。水素は地球圏にほとんど存在しないが、原料が水であるため、無尽蔵に存在するに等しい。しかも、直接燃やしても、燃料電池に投入しても、どちらにし...
エネルギー問題

水素エネルギー社会は夢で終わる(その2)――「政治的なエネルギー」か?

水素の大量生産・保存・流通のいずれにも難がある水素エネルギー社会はある重大な問題を抱えている。前回の記事では、燃料電池車のエネルギー効率の悪さ以外にも、その本格的普及を支えるためには専用インフラの新規整備が不可避であるという意味のことを述べ...
エネルギー問題

水素エネルギー社会は夢で終わる(その1)――燃料電池車への疑問

メタン文明と紛らわしいものに、「水素文明」「ガス体文明」「気体エネルギー文明」などというものがある。最初のは文字通り「水素主体」の文明であり、後の二つも「水素+天然ガス」を意味している。共通しているのはエネルギー源として水素をメインに持って...
政策・戦略

高レベル放射性廃棄物の根本的解決法としての地球外投棄

これから原発を維持するにしても、廃止していくにしても、どちらにせよ必要不可欠なのが高レベル放射性廃棄物の最終処分である。現在、地下300メートル以下に隔離することが法律で定められているが、場所の選定が進んでいない。たしかに、危険な物体が地下...
エネルギー問題

メタン文明「6つのメリット」まとめ――なぜメタン文明シフトが日本を救うのか

これまでメタン文明のメリットについて長々と述べてきたが、ここらでそれを簡単にまとめてみたい。 第一:資源量が豊富であり、枯渇について当面は心配する必要がない天然ガスの可採埋蔵量は数百年、将来は一千年これはメタン文明の最大のアドバンテージの一...
エネルギー問題

ガス文明化でCO2排出を大幅に削減できる

メタン文明 第6のメリットいよいよメタン文明のもつ「6つのメリット」の最後である。突然だが、われわれの社会はなぜCO2を排出するのだろうか。意外とこの根本的な問いにサッと答えられる人が少ない。知識人でさえ「人や企業が活動すると自然と排出され...
エネルギー問題

天然ガスは石油以上の万能エネルギーである

メタン文明 第5のメリット石油に対する代替適格性を判断する基準の一つが「汎用性」だ。なぜなら、石油は現実に社会の全消費部門のエネルギーを担っているからである。こんなエネルギー源は他には存在しない。現時点で石油に取って代わるには、ある程度の汎...
エネルギー問題

エネルギー専門家と専門機関の過ちを見抜く

私は折にふれ日本のエネルギー消費量が4兆kWhもあり、そのうち電力枠が1兆kWh、化石エネルギー枠が3兆kWhと説明してきた。むろん、1兆kWhの電力においても、原発事故前は火力(化石エネルギー)が6割を支えており、今現在は限りなく9割に近...
エネルギー問題

ガス文明化で大幅な省エネが実現する

メタン文明 第4のメリット日本のエネルギーの需給現状や構造から推察するに、エネルギー源を石油から天然ガスに切り替え、かつその天然ガスの利用技術を洗練させることによって、最終的に原発150基分の年間発電量に匹敵する省エネを達成することができる...
エネルギー問題

次の文明は「メタン文明」である(前半)

これまで、自然エネルギー、原子力、天然ガス、石炭などを比較検討して、「石油に代わって次のエネルギーの主役が務まるのは天然ガス以外にありえない」という話をした。石油は人類が使用するエネルギーの中で最大比率を占めるだけでなく、消費の全部門にまた...
エネルギー問題

次の文明は「メタン文明」である(後半)

国産バイオ燃料で自動車需要を賄うことは難しいここで、バイオ燃料の将来像について見通しておきたい。この分野では海外が圧倒的に先行している。ブラジルからバイオ燃料を輸入する話もあるが、それでは中東から石油を輸入するよりはマシという程度でしかない...
エネルギー問題

日本国のエネルギーの流れと「超省エネ法」の紹介

エネルギー問題は日本の様々な社会問題の中でも最難問の一つである。これを解き、将来に向けたベストな戦略を練るためには、最低限、日本のエネルギーの需給構造を把握することが不可欠だ。だが、一般にはエネルギー自給率以外のことはよく知られていない。こ...