化石燃料輸入費

EV関連

「電気自動車に火力由来の電力を使っていたら意味はない」という都市伝説(前半)

これはEV懐疑派の有力論拠の一つである。果たして、このような考えは正しいのであろうか。それともただの思い込みだろうか。 これを当記事のテーマとする。 これは換言すれば、以下の両者の比較である。 A:「原油→精製→輸送→自動車」 B:「化石燃...
EV関連

見えてきた石油の限界

「昔、石油の埋蔵量は『あと40年分しかない』と言われていた。だが、それから40年経った今でも、相変わらず『あと40年分』と言われているじゃないか」 このように冷笑する人が少なくない。 BPの統計によると、2011年における石油の可採年数は「...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その2)――脱石油なくして国の生き残りもなし

最近のギリシアやスペインの状況は、一国の経済が凋落すると、いかに普通の人々が悲惨な境遇に陥るかという見本ではないだろうか。ただ、私にはどうしても将来の日本の姿とダブって映る。なぜなら、少子高齢化や財政悪化と並んで、ある重大な危機が静かに進行...
エネルギー問題

エネルギー専門家と専門機関の過ちを見抜く

私は折にふれ日本のエネルギー消費量が4兆kWhもあり、そのうち電力枠が1兆kWh、化石エネルギー枠が3兆kWhと説明してきた。むろん、1兆kWhの電力においても、原発事故前は火力(化石エネルギー)が6割を支えており、今現在は限りなく9割に近...
エネルギー問題

脱石油に向かって動き始めたアメリカと動かない日本

新石油危機はすでに始まっており、現状のような石油依存を惰性で続けている限り、どうやら日本の衰退は避けられそうにない。もはや「可及的速やかな脱石油」以外に日本の生きる道はないようだ。 実は、日本が着実にその方向性を歩んできたのも事実である。一...
エネルギー問題

新石油危機で日本は急激に没落する

避けられないイージーオイルの減少 急増する世界のエネルギー需要と石油消費に対して、石油の供給のほうはどのような状況なのだろうか。 2010年、IEAは「06年がピークオイルだったかもしれない」と認めた。11年2月には、英ガーディアン紙がウィ...
エネルギー問題

石油文明から脱却するための具体的な方法

数ヶ月前、孫正義氏は年々膨張する化石燃料の輸入費のグラフを掲げて、「だから太陽光発電を増やしていかねばならない」と一席ぶった。一方、金融日記の藤沢氏の場合、結論部分が「だから原発維持」に代わっている。 だが、私に言わせれば、両者は共に勘違い...