太陽光発電

エネルギー問題

電力消費者に回される20兆円の請求書

以下は資源エネルギー庁がリリースしている平成25年5月末時点の再生可能エネルギー発電設備の導入状況である。「太陽光(非住宅)」という項に着目してほしい。2011年度以前は累計でも約90万kWの設備容量に過ぎなかった。それが翌年に通称FIT法...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その10)――太陽と風で自動車が走る日(太陽編)

石油自動車を走らせるのに必要な膨大なインフラ日本は原油の大半を中東から輸入している。砂漠で掘削された原油は、パイプラインで港まで輸送され、そこからスーパータンカーで3週間かけて日本へと運ばれる。国内の主要な港には石油精製施設があり、そこで原...
エネルギー問題

最良の電力システムというものを考える

前回の「実は東京でも電力の地産地消が可能!?」では、A:2万ha分の太陽光パネルを使った自家発電B:東京湾ギガソーラーをはじめ2万ha分の商用太陽光発電*いずれも蓄電池込みの組み合わせによって、東京都は電力が自給できると結論した。だが、その...
エネルギー問題

実は東京でも電力の地産地消が可能!? ソーラーメガロポリス東京構想

「これからは電力を地産地消する時代だ」ということが言われて久しい。地元に豊富に存在する風力や水力を使って、その地域の電力を賄いましょう、という訳である。ただ、この場合、念頭に置かれているのは一般に地方というか、郊外である。「東京でやろう」と...
エネルギー問題

オフィスビルが電力会社を見放す日(後半) 次世代型のビル自家発システム

ビルの電力消費と電力料金について典型的なのが靖国通りだが、都心の4車線以上の幹線道路には、ちょうど10階建て前後のオフィスビルがずらりと並んでいる。一方、その裏側というか、一方通行の小道で区切られたブロックの内側になると、5階建て前後の小さ...
エネルギー問題

「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(後半)

そもそも「可採化」とは何か? 「現在の技術的経済的条件下で、ある資源の採掘が可能になった」という意味である。一言でいうなら「今ある手段でペイするようになった」ということだ。たとえば、北海道の地下1万mのところに巨大油田が見つかったとしよう。...
エネルギー問題

「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(前半)

1954年、光を電気に変える驚異的な技術がアメリカのベル研究所で発明された。太陽電池の誕生である。これによって「光」が「エネルギー資源」の一つに加わった。太陽という宇宙規模の原子力を利用した二次発電が可能になったのだ。この単純な事実は、人類...
エネルギー問題

まだ早すぎるメガソーラー事業はいったん白紙撤回にすべき

仮に孫正義氏とソフトバンクが本気を出してしまい、日本全国に3億kWものメガソーラーを作り上げてしまったとしよう。総工費150兆円、年間発電量はかつて原発が生み出していたのと同じ3千億kWhだ。ところが、地熱だと30兆円の建設費ですむことが分...
エネルギー問題

今のメガソーラーは“メガ負債”となる

前回、『自然エネルギーへの幻想を助長する「原発何基分」という表現』という記事を書いたところ、筑波大学の田代克様から以下のようなご指摘がありました。現在原発が止まって問題になっているのは夏のピークに電力不足になり停電を引き起こすことです。夏の...
エネルギー問題

自然エネルギーへの幻想を助長する「原発何基分」という表現

先日、日本経済新聞を見たら、一面に「太陽光発電、原発6基分に」というインデックスがあり、そんな馬鹿なと思いながら他面の本記事のほうを開いてみたら、こんなことが書いてあった。「太陽光発電の国内導入量が年内に500万キロワットを超え、600万キ...