石油関連

戦争・紛争・革命・崩壊

『マッドマックス』最新作は大衆に革命をけしかける映画だ!

「パナマ文書」や「オックスファム・レポート」と並んで、私は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」もまた世界恐慌の仕込みではないかと主張しました。 小ネタですが、今回はそれについて説明したいと思います。ちなみに「*スポイル注意記事」ですので、...
EV関連

見えてきた石油の限界

「昔、石油の埋蔵量は『あと40年分しかない』と言われていた。だが、それから40年経った今でも、相変わらず『あと40年分』と言われているじゃないか」 このように冷笑する人が少なくない。 BPの統計によると、2011年における石油の可採年数は「...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その5)――石油産業のバイオ産業への転換を支援しよう

自動車のEV化はすでに規定路線であり、政策面で後押しすることによってさらにスピードアップせよ、というのが前回の主張だった。 だが、脱石油にあたり、約1億klの燃料を消費する「運輸部門」と同じくらい重要なのが、約7200万klを消費する「産業...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その4)――2020年、日本の新車の大半が“実質電気自動車”になる

前回述べたように、運輸部門の中核対策は「自動車のEV化」である。 持続可能な新文明へと至るためには「脱化石エネルギー」が不可欠である。そして脱化石エネルギーのためには「脱石油」が不可欠であり、脱石油のためには「自動車のEV化」がもっとも効果...
EV関連

なぜ日本はEVの普及を急ぐべきなのか(その3)――脱石油のための運輸部門対策の提案

以下から、私の考える脱石油の方法を述べていきたい。「次の文明はメタン文明である」で述べたこととやや重複するが、ご了承いただきたい。 2010年における石油の国内需要は、以下の表のような状況である。 上の表では、電力部門の石油使用量は約1千万...
エネルギー問題

天然ガスは石油以上の万能エネルギーである

メタン文明 第5のメリット 石油に対する代替適格性を判断する基準の一つが「汎用性」だ。なぜなら、石油は現実に社会の全消費部門のエネルギーを担っているからである。こんなエネルギー源は他には存在しない。現時点で石油に取って代わるには、ある程度の...
エネルギー問題

次の文明は「メタン文明」である(前半)

これまで、自然エネルギー、原子力、天然ガス、石炭などを比較検討して、「石油に代わって次のエネルギーの主役が務まるのは天然ガス以外にありえない」という話をした。 石油は人類が使用するエネルギーの中で最大比率を占めるだけでなく、消費の全部門にま...
エネルギー問題

次の文明は「メタン文明」である(後半)

国産バイオ燃料で自動車需要を賄うことは難しい ここで、バイオ燃料の将来像について見通しておきたい。 この分野では海外が圧倒的に先行している。ブラジルからバイオ燃料を輸入する話もあるが、それでは中東から石油を輸入するよりはマシという程度でしか...
エネルギー問題

脱石油に向かって動き始めたアメリカと動かない日本

新石油危機はすでに始まっており、現状のような石油依存を惰性で続けている限り、どうやら日本の衰退は避けられそうにない。もはや「可及的速やかな脱石油」以外に日本の生きる道はないようだ。 実は、日本が着実にその方向性を歩んできたのも事実である。一...
エネルギー問題

新石油危機で日本は急激に没落する

避けられないイージーオイルの減少 急増する世界のエネルギー需要と石油消費に対して、石油の供給のほうはどのような状況なのだろうか。 2010年、IEAは「06年がピークオイルだったかもしれない」と認めた。11年2月には、英ガーディアン紙がウィ...
エネルギー問題

急増する世界のエネルギー需要と石油消費

物質的に「豊か」になるとは、どういうことなのか。それはエネルギーや資源がもっと必要になる、あるいはそれを恒常的に大量消費するようになる、ということだ。 現在、北米・EU・日本、その他の準先進国もあわせた人口はちょうど10億ほどだ。これらの国...
エネルギー問題

日本国のエネルギーの流れと「超省エネ法」の紹介

エネルギー問題は日本の様々な社会問題の中でも最難問の一つである。これを解き、将来に向けたベストな戦略を練るためには、最低限、日本のエネルギーの需給構造を把握することが不可欠だ。だが、一般にはエネルギー自給率以外のことはよく知られていない。こ...
エネルギー問題

石油文明から脱却するための具体的な方法

数ヶ月前、孫正義氏は年々膨張する化石燃料の輸入費のグラフを掲げて、「だから太陽光発電を増やしていかねばならない」と一席ぶった。一方、金融日記の藤沢氏の場合、結論部分が「だから原発維持」に代わっている。 だが、私に言わせれば、両者は共に勘違い...