自然エネルギー普及および電力自立戦略

メガソーラー問題

その他の自然エネルギーとその普及策

電力革命~電力の個産個消と地域のエネルギー自立の時代へ


*メニューの「エネルギー関連」の下位「エネルギー問題」「文明論・環境問題」からでも見られますが、以下、ブログカード方式でも貼り付けておきます。

メガソーラー問題

孫正義氏の「電田プロジェクト」は本当に駄目なのか?(前半・擁護編)
昨年、ソフトバンク孫正義社長は、耕作放棄地などにメガソーラーを建設し、電力需要の数割を賄うとする「電田プロジェクト」をぶち上げ、賛否両論を巻き起こした。当時の管総理の熱意もあって、8月には太陽光・風力・小規模水力・地熱・バイオマスによる発電...
孫正義氏の「電田プロジェクト」は本当に駄目なのか?(後半・批判編)
このプロジェクトの、あるいはメガソーラーの、いったい何が駄目なのか? 以下から挙げていく批判は、前半で述べたメリットを覆すものである。よって、結果的に「持ち上げておいて、落す」形になるが、それは決して実現不可能との烙印を押すことが目的ではな...
自然エネルギーへの幻想を助長する「原発何基分」という表現
先日、日本経済新聞を見たら、一面に「太陽光発電、原発6基分に」というインデックスがあり、そんな馬鹿なと思いながら他面の本記事のほうを開いてみたら、こんなことが書いてあった。「太陽光発電の国内導入量が年内に500万キロワットを超え、600万キ...
今のメガソーラーは“メガ負債”となる
前回、『自然エネルギーへの幻想を助長する「原発何基分」という表現』という記事を書いたところ、筑波大学の田代克様から以下のようなご指摘がありました。現在原発が止まって問題になっているのは夏のピークに電力不足になり停電を引き起こすことです。夏の...
まだ早すぎるメガソーラー事業はいったん白紙撤回にすべき
仮に孫正義氏とソフトバンクが本気を出してしまい、日本全国に3億kWものメガソーラーを作り上げてしまったとしよう。総工費150兆円、年間発電量はかつて原発が生み出していたのと同じ3千億kWhだ。ところが、地熱だと30兆円の建設費ですむことが分...
「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(前半)
1954年、光を電気に変える驚異的な技術がアメリカのベル研究所で発明された。太陽電池の誕生である。これによって「光」が「エネルギー資源」の一つに加わった。太陽という宇宙規模の原子力を利用した二次発電が可能になったのだ。この単純な事実は、人類...
「光の可採化」によってエネルギー問題は終焉する(後半)
そもそも「可採化」とは何か? 「現在の技術的経済的条件下で、ある資源の採掘が可能になった」という意味である。一言でいうなら「今ある手段でペイするようになった」ということだ。たとえば、北海道の地下1万mのところに巨大油田が見つかったとしよう。...

その他の自然エネルギーとその普及策

原発の代わりが務まる自然エネルギーは今のところ地熱だけ
メガソーラーの建設費は、出力1万kWあたり50億円前後である。対して、地熱発電所だと6~70億円もかかる。しかし、太陽光の稼働率は年間12%程度だが、地熱なら80%前後だ。よって、同じ出力でも、地熱は太陽光より6~7倍も多く発電できる。これ...
洋上発電という日本の切り札(前半)
自然エネルギーを「ポテンシャル・技術的・経済的・社会的条件」等の基準で個別に精査し、その長所・短所を把握し、かつ日本の自然環境と照らし合わせてみると、発電量における自然エネ比を増やしていくためにもっとも効果的な道筋が見えてくる。それは第一に...
洋上発電という日本の切り札(後半)
洋上風力も同時に活用すべししかも、洋上は海流だけでなく、比較的、風況がよいことも分かっている。一般に、風車は大型のものほど、出力も採算性も高い。だが、大型化するほど設置場所を選ぶ。ここがジレンマだ。近年、風音公害が問題化し、社会的条件がより...
豪雪の資源化
昨日2月1日のNHKニュースでは、日本海の猛吹雪が報じられていました。私も初めて知ったのですが、さる豪雪地域では「雪捨て場」というものがあり、次々とやって来るトラックによって築かれた巨大な捨て雪の山が映し出されていました。これを見て、つい、...

電力革命~電力の個産個消と地域のエネルギー自立の時代へ

日本は電力の地産地消を飛び越して一気に個産個消を目指せ
日進月歩の技術革新を勘案しないと、エネルギー論議ほど陳腐化し易いものはない。今年(2011年)3月、一つの技術的なブレイクスルーがあった。住友電工の開発した「溶融塩電解液電池」がそれだ。同社の発表では1kWhあたりの価格が約2万円、容積はリ...
電力の個産個消時代がやって来る! コンピュータと同じく電源もパーソナルな時代へ!
先日、松本徹三先生のほうから「電力のグランドデザイン」についての話がありましたが、将来設計にあたり、プライベート電源のイノベーションによって、今の重厚長大型の電力システムそのものが衰退していく可能性も考慮に入れたほうがよいのではないかと思い...
オフィスビルが電力会社を見放す日(前半) ガス発電と自然エネルギーの融合
これからわれわれを待ち受けているのは、1・電気料金の値上げ、2・夏場の節電(場所によっては停電)、3・FITの始動、の三つである。どれも電力の自殺行為だ。後世、「思えばこれが旧電力の終わりの始まりだった」などと語られることになるかもしれない...
オフィスビルが電力会社を見放す日(後半) 次世代型のビル自家発システム
ビルの電力消費と電力料金について典型的なのが靖国通りだが、都心の4車線以上の幹線道路には、ちょうど10階建て前後のオフィスビルがずらりと並んでいる。一方、その裏側というか、一方通行の小道で区切られたブロックの内側になると、5階建て前後の小さ...
実は東京でも電力の地産地消が可能!? ソーラーメガロポリス東京構想
「これからは電力を地産地消する時代だ」ということが言われて久しい。地元に豊富に存在する風力や水力を使って、その地域の電力を賄いましょう、という訳である。ただ、この場合、念頭に置かれているのは一般に地方というか、郊外である。「東京でやろう」と...
最良の電力システムというものを考える
前回の「実は東京でも電力の地産地消が可能!?」では、A:2万ha分の太陽光パネルを使った自家発電B:東京湾ギガソーラーをはじめ2万ha分の商用太陽光発電*いずれも蓄電池込みの組み合わせによって、東京都は電力が自給できると結論した。だが、その...
電力改革は失敗に終わる
(付記:長文なので、最初に結論をもってきますね。今、急激に進歩しているのはエネルギーの個産個消技術なのだ。それを促しているのが市場の力なので、これは誰にも止められない時代の流れだ。つまり、テクノロジーは「これからは送電線を減らしていけ」と訴...
送電線のない未来へ――脱グリッドという方向性
自然エネルギー財団を率いる孫正義氏と、師匠筋にあたる環境エネルギー政策研究所所長・現総合資源エネルギー調査会委員の飯田哲也氏が唱えているのが「スーパーグリッド構想」である。これは日本を含めアジア各国を大容量の高圧送電線で連結し、互いに電力を...
真の電力改革と自然エネルギー普及策――FITとは異なる日本オリジナル方式の提案(前半)
エネルギーの自立なくして、真の自由も独立もない。市場リスクを伴う枯渇性のエネルギー資源に依存した今日の“安定供給”は、決して永続しない。持続可能なシステムへの移行は時代の希求であると同時に、“持たざる国”にとっては生存の問題ですらある。その...
真の電力改革と自然エネルギー普及策――FITとは異なる日本オリジナル方式の提案(後半)
町村は自らリサーチし、電力自立せよ結局、その地域にとって最適の発電方法を見出すにはどうしたらよいか。それは地元の人々が自ら整備に関わることである。中央官僚が一律に指示し、押し付ける行為は有害だ。地方の役人の中には優秀な人たちも多い。霞ヶ関が...
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