体外離脱者モンローの見た宇宙人襲来の未来

予言・予知




故・ロバート・A・モンロー(Robert Allan Monroe:1915~1995年)といえば「体外離脱」およびその研究の第一人者として知られている。

モンロー氏はオハイオ州立大学を卒業後、ラジオ局に就職。ラジオ番組のディレクターとしての経験を積んだ後、独立して番組制作会社を設立した。モンロー研究所のサイトによると、1950年代、彼の会社は人気クイズ番組をはじめ、毎月28ものラジオ番組を制作していたという。彼はラジオ局の買収も行い、ビジネスマンとして大成功を収めた。

モンロー氏はさらに音響の専門家として睡眠学習の可能性を研究し始めるが、その最中の1958年、突然、体外離脱を経験する。以後、その経験を繰り返すようになる。

ちなみに、以前はこのような体験又現象は「幽体離脱」(アルトラル投射:Astral projection)と呼ばれていたが、モンロー氏はオカルト的な誤解を避けるために「体外離脱」(Out of Body Experience)という用語を使っている。

1971年、彼はその経験を基に『Journey out of the body』(体外への旅)を出版、また自身の体験を科学的に研究すべく、モンロー研究所を設立した。

『Journey out of the body』(体外への旅)ペーパーバック版

(バージニア州郊外のモンロー研究所 出典:https://www.monroeinstitute.org/)

やがてモンロー氏と研究所のスタッフは、体外離脱を誘発し、制御する研究をしているうちに、「ヘミシンク」(Hemi-Sync)という技法を開発するようになる。

これは左右の耳に特定の波長の音を聴かせるなどして、被験者の脳波や意識レベルをコントロールし、変性意識状態や対外離脱を誘発してガイドする技法である。時間の概念が消失した非常に深い瞑想状態と同域にも、労せずして達せると言われている。

ヘミンシンクを開発したモンロー研究所は現在、初心者から上級者までの各種の滞在型の体験プログラムを運営しており、「ヘミシンク」CDの外販も行っている。

また、日本でも東京青山を本部とするセンターが運営されている。



体脱後の驚くべき体験の数々

さて、このモンロー氏だが、肉体を抜け出た「第二の身体」(いわゆるアルトラル体)になることにより、実に多様な経験をしている。体脱後、壁抜けして空中に浮き上がり、遠隔地に瞬時移動したり、友人知人を訪ねたり、幽霊と遭遇したり・・。

ちなみに、この第二の身体をもってしても通電した金属の網目を通り抜けることができない経験は興味深く、モンロー氏自身も「幽霊捕獲器ができるかもしれない」と考えている。

彼はまた「死後の世界」を繰り返し訪問することにも成功した。いわゆる「地獄」を思わせる暗い世界があり、大勢が蠢いている。また逆に「天国」とおぼしき場所もあった。信じられないほど美しく、魂が満たされ、故郷に帰ってきた想いがしたという。

時には未来を見ることも・・

ところで、モンロー氏は体脱体験をするうち、時々、未来の光景も見るようになる。いわゆる予知である。どうやら、ある種の意識レベルでは、空間のみならず時間も跳躍できるらしい。ただし、彼としては、それは後に現実化したことで分かったことであり、見た時点では何やら不可解ですらあり、直ちに予知と気づいたわけではない。

また、前もって見た光景は、現実の光景が微妙に歪んだものだった。

ないしは、現実通りの光景を本当は見ていたのかもしれないが、モンロー氏がその記憶を肉体に持ち返ってメモを書き留める際には、微妙に歪みが生じるようだ。

たとえば、彼は「やけに低く飛ぶ飛行機」に乗った光景を見たのだが、これは「空港行きのバス」に乗った際の経験として現実化した。

また、その「飛行機」では白人と黒人の男が談笑しながら乗り込んでくる光景も見たが、実際のバスの中では、それはスーツの色の違いだった。

モンロー氏の見た異星人の地球侵略

さて、この種の「誤差」が生じることを視野に入れた上で、以下をお読みいただきたい。モンロー氏によると、予知と化した経験には共通点があった。

まだ「肉体の外」に出る前だが、大変リラックスしている時に「前脳に局所的なシューッという音」があり、ドアが開く感じがして、「完璧な円の穴」が出現する。

彼はこれを「バルブが開く」と称している。その直後、彼は意識が覚醒した状態で「疑似体験」をする。記録として留めておいた内容は、後に「多少の解釈ミスはあるもののまったく記録通りに展開」するという。

モンロー氏はその経験を次のような単純な公式にした上で、気がかりなことがあるらしく、読者の判断を仰ぎたいというニュアンスを記す。

「H(シューッという音)+V(バルブが開く感覚)=F(未来のビジョン)」

「この公式が適用でき、22回証明されたという前提に立つと、記録に残っているけれどもF(未来のビジョン)がまた起こっていないほかの事例はどうなるのだろう」

その未然の事例が以下である。

(1961年11月5日の体験)

シューッという音、バルブ。私は家の外にひとりで立っている。空はほとんど晴れ渡っているが、北のほうにはちぎれ雲が浮かんでいる。

雲のすぐ上から一団の航空機が現れる。近づいてくると、それらは典型的な航空機でもロケットでもないことに気づく。最初の一団の後に何列も何列もその奇妙な飛行機が現れ、実際それらは何百機もある。

私が見たことのあるどんな飛行機にも似ていない。翼は見えず、どれも巨大で、三千フィート(約900m)は長さがある。どれも矢じりの形である。V字形で、後退翼の付いた普通の飛行機のような胴体はない。V字形といっても揚力面ではなく、二階か三階の乗員を乗せる部分がついている。

それらは頭上を厳かに飛び、そこに見える強大な力の前に畏敬の念でぞくぞくする。

また、私が恐れも感じているのは、それらは人間が作ったものではないとなぜか知っているからである。

(1962年10月20日の体験)

シューッという音、バルブ。私はほかの人たちとともに郊外の道にいる。上を見ると、雲の大きな切れ目から飛行機のようなものが現れる。

よく見ると、これまでに見たこともない形の航空機だと分かる。プロペラでもジェットエンジンでもない動力を使っているのは明らかだ。(印象としては独特の形のロケットであるが、化学的な動力ではない)。

その航空機のうちの三機が、下降し、突っ込んできた。それらの側面は黒く、四角く白い窓があるが、翼と呼べるようなものがないことが分かる。

その三機が近くの街路の上を低く通り過ぎる。その行跡にある家や建物が崩壊する。

爆弾ではなく、機体そのものから放たれた何かのせいだ。我々は皆、安全を求めて溝に飛び込む。

(以上、坂本政道監訳『ロバート・モンロー「体外への旅」』ハート出版 より引用)

モンロー氏の見た文明の終焉と都市部の大パニック

(1963年6月12日)

シューッという音、バルブ。我々が住む都市の住人全員が逃げようとしている状況に、私たち家族は面している。ガソリンは手に入らない。電力は止まっている。

誰もが致命的な状況だと感じている。核戦争の結果には見えないし、放射性降下物の心配があるわけでもない。主としてそれは運命であり、文明の終結であるという感じがする。

人間の力では抑制することのできない何か重大なことが起こった結果だと我々には分かっている。

(1964年4月11日)

シューッという音、バルブ。私たち家族は大都市にて、何か大変な災難が起こっている。誰もが逃げようとしている。

私は高層住宅のような所を出て、家族と田舎に行く道を見つけようとしている。道に出ると町中が騒然としパニックに陥っている。車は渋滞し立ち往生している。まるでかき回されたアリ塚だ。

(以上、坂本政道監訳『ロバート・モンロー「体外への旅」』ハート出版 より引用)

V字形UFOはアメリカのフェニックス市に出現していた!

いかがだろうか?

最初の事例は、昼間に、何百機もの巨大なUFOが編隊飛行するというものだ。

UFOは一般的なイメージとは異なり、V字形をしている。

モンロー氏は地球人の作ったものではないと確信している。

次の事例も、やはり未知の推進原理を使う「見たこともない形の航空機」の出現であり、しかも得体の知れないハイテク武器で街を攻撃するというものだ。

明らかにこれも異星人を示唆している。しかも対地球の軍事行動である。

両者は必ずしも同一の存在によるものとは限らない。後者は明らかに侵略的意図を感じるが、前者は大編隊による示威行動か、もしくはただの訪問かもしれない。

また、この「侵略」と関係しているのかどうかは分からないが、モンロー氏の見た「文明の終結の光景」も不気味極まりない。彼は超自然的な能力で「人間の力では抑制することのできない何か重大なこと」と直感しているが、それが何なのかは示されていない。

一つの可能性として、何らかの宇宙的な災害の勃発が考えられる。たとえば、太陽フレアの襲来とか、小惑星の衝突予想とかである。

二つともNASAが真剣に心配し、対策を研究しているので、決して絵空事ではない。

ところで、二つが別個の事例か否かはともかく、実はこのV字形の巨大UFOなら、すでに出現したことがある。それが「フェニックス・ライト」事件だ。

1997年3月、それはアメリカのアリゾナ州フェニックス市の上空に現れた。未知の機体は複数で、しかも長時間に渡ったため、大勢の市民が目撃した。

(事件を報じるCBSニュース)

その直後、米軍当局が極めて巧妙な情報操作を行ったことでも知られる。わざわざ照明弾の緊急発射訓練を行い、しかもそれがV字を形成するように仕向けたのだ。

後に当時の州知事ファイフ・サイミントンは、軍の公式発表はデタラメだと証言した。

つまり、V字形の巨大UFOがあの日、本当にフェニックス市上空を飛んでいたのだ。

モンロー氏の“予知夢”は、近未来、これと同じタイプのUFOが大編隊を組んで地球を訪問する様子を示唆しているのだろうか?

もしかすると、これは訪問というより侵略なのだろうか?

なにしろ彼は「見たこともない形の航空機」が地上を攻撃する様も“見て”いる。

モンロー氏は「H(シューッという音)+V(バルブが開く感覚)」のパターンで見た「未来のビジョン」は、後に必ず現実化してきたと断言している・・・。

わくわくする本!

『ロバート・モンロー「体外への旅」―未知世界の探訪はこうして始まった! 』

スポンサーリンク




タイトルとURLをコピーしました