突然だが、ノストラダムスの予言に関する過去記事をピックアップしたい。
以下の三つは一見、互いに何の関連性もない予言である。
ノストラダムスの予言その1・ローマ滅亡の予言
「覚悟しろ!次はローマだ!」
2017年、通称「イスラム国」の戦闘員がローマ法王の写真を破き、教会とキリスト像を破壊しながら、テロ攻撃を予告するビデオビデオメッセージを公開した。
ローマ占領は以前から「イスラム国」が機関誌でも掲げる目標だ。しかも、「イスラム国」の過激派はイタリア半島のすぐ対岸まで来て、キリスト教徒を大量処刑している。
ISは壊滅寸前だというが、テロ要員はかえって世界中に散っているという。
バチカンの衛兵長官は、イスラム過激派によるローマ攻撃について「時間の問題」との認識を示して、自分たちが法王を守る準備は整っていると述べている。
しかも、イスラム過激派はすでに大量にヨーロッパに侵入済みだ。イギリスだけで、なんと3万5千人もいると言われている。彼らはキリスト教を憎んでいる。
実は、ノストラダムスはイスラム勢力によるローマ占領を予言していた。この恐るべき予言に関しては、拙著「神々のアジェンダ」でも詳しく触れている。
また、当サイトでも、以前に記事にした。ぜひ参照してほしい。
記事「進撃のイスラム――IS(Islamic State)がローマを滅ぼす日」
ノストラダムスの予言その2・イギリスで新国王が誕生して暴君化する予言
ところで、そのノストラダムスは、近未来のイギリスで新たな国王が誕生することも予言している。その内容を解釈する限り、どうやらチャールズ皇太子ではなく一挙にウィリアムが戴冠するらしいのだ。しかも、彼は「暴君」になる可能性すらある。
その予言については、つい先日、当サイトで記事にしたばかりだ。
記事「【ノストラダムス予言】2019年にエリザベス女王が死去する!」
記事「【ノストラダムス予言】2019年“暴君”ウィリアム英国王が爆誕する!」
ノストラダムスの予言その3・日本の大震災の予言
さて、2017年、産業技術総合研究所の地震研究グループが、1703年に発生した元禄関東地震と似たタイプの巨大地震が、従来考えられていたよりももっと頻繁に発生していた可能性があると発表した。
伊豆半島付近には相模トラフとユーラシアプレートが接する特異点があり、この小田原・相模湾を震源とするものを「大正型」と呼ぶ。これに太平洋プレートの関係する「外房型」が連動したものを「元禄型関東地震」と呼び、M8クラスもありえるとされている。
従来は二千年間隔とされてきたが、同地震研はもっと短い間隔で起きているのではないかと発表しているのだ。
実は、予言研究家の間では「ノストラダムスの五月の地震予言」というものが一目置かれている。なぜなら、ノストラダムスがわざわざ二つの四行詩を使って、何か世界史的な出来事になるらしい「五月の大地震」を予言しているからだ。
そして私は、その内容から、どうも近未来の日本のことではないかと解釈した。
これについても、当サイトですでに記事にしている。
記事「【予言】ある年の5月に日米で歴史的な巨大地震が起きる!?」
以上のノストラダムスの三つの予言詩は並んでいた!
さて、上の三つはバラバラの出来事だ。一見、何の関連性もないように思われる。ところが、実はノストラダムスの予言集では、連続して記載されているのだ。
おお、荒れ果てたローマよ、滅亡が近づいている、
汝の壁にだけでなく、血や実質についても。
文字による無骨さが非常に恐ろしい矢傷を生み出すだろう。
尖った鉄器が全員を柄まで貫くだろう。
(百詩篇集 第10巻65番 山津寿丸氏訳以下同)
ロンドンの指導者はアメリカの王国を通じ、
酷寒の時期にスコットランドの島を抑制するだろう。
彼らは戴くだろう、反逆する国王を。ひどい偽りの存在である反キリストは
一人残らず混乱に陥れるだろう。
(百詩篇集 第10巻66番)
五月に非常に強い地震。
土星は磨羯宮に。木星、水星は金牛宮に、
金星も同じく。巨蟹宮は火星に。アノネーでは
その時に卵より大きな雹が降るだろう。
(百詩篇集 第10巻67番)
詩のナンバーをよく見てほしい。どうだろうか。見事に順番になっている。
果たして、これらの予言が並んでいることは、ノストラダムスの単なる気まぐれなのだろうか。私はそうは思わない。実は、この三つは、ほとんど同じ時期(おそらくほんの数年の間)に連続して起きるのではないか、と私は考えている。
すべては2019年から数年以内に起きる!
そして、その時期は近い。
イスラム過激派のローマ攻撃については、バチカン当局ですら「時間の問題」というふうに認識している。また、現エリザベス女王は、1926年4月生まれなので、今現在で91歳である。英史上、最長・最高齢の君主だ。失礼ながら、いつポックリと逝っても不思議ではない。さらに、関東大震災に関しては、明日起こっても不思議ではない。
つまり、三つとも時間の問題だ。しかし、これでは常識的な観点から述べているだけであって、予言解読ではない。では予言を読み解くと、どうだろうか?
私は「その2」のイギリスで新国王が誕生する件については、当該記事内で「2019年」の可能性が高いと読み解いた。
なぜなら、予言に「ロンドンの指導者がスコットランドを抑制する」という内容が記されているからだ。次回のスコットランド独立の是非を問う住民投票が実施される時期が、ちょうど2018年の終わり頃から翌年にかけてなのである。
逆にいえば、2019年にエリザベス女王が死去するということである。しかも、その頃、チャールズ皇太子がとうとう70歳を迎える。
だから、私はウィリアム王子が新国王に就任するに違いないと考えた。しかも、彼がダークサイドに堕ちて「暴君・反キリスト」になるとも解読した。
なぜそんなことになるのか。理由はその記事のほうに記している。
私がここで強調したいのは、「その2」が2019年だとしたら、「ローマ滅亡」や「日本の大震災」も、やはり近い間隔で連続して起きるのではないか、ということ。
5年以上の間が空くとやはり「近い」とはいえないから、長くて数年の間だろう。つまり、2022年くらいまでには、この3つの出来事が起きる、ということだ。
ユダヤの預言者エズラEzraからノストラダムスへ
たしかに、ノストラダムスの予言に関しては懐疑論もある。
しかし、私は、ノストラダムスが深い瞑想状態に没入することで「ゼロ時間世界」にアクセスし、そこで未来のビジョンを垣間見ていたという説を唱えている。
私たちも眠っている時に偶然その世界にアクセスすることがあり、その時のかすかな記憶が「デジャブ」と呼ばれる現象を引き起こす。
奇妙なことだが、もともと私はノストラダムスの予言など戯言だと思っていた。しかし、彼の記したある文書を読んで、彼が深い瞑想状態に入れたことを直感した。
それについてはやはり拙著「神々のアジェンダ」で触れている。
実は、ノストラダムスの祖父は、スペイン・ポルトガルから追放されたスファラディ・ユダヤだと考えられる。おそらく、古代から伝わるユダヤ教神秘主義の秘儀を受け継ぐ家系だったのではないか。そもそも、ユダヤ教の基礎を作ったエズラからして、不断の瞑想と断食修行によって“神的領域”へと踏み込み、未来を予言した人物である。
ユダヤ教にはそういう恐るべき予言の伝統が存在している。
預言者エズラと天使ウリエルのやり取りについても過去記事に記した。
記事「聖書の預言と最新天文学が完全に一致! 終末に現れるある光景とは?」
いずれにしても、この三つの出来事が連続して起きるのか、歴史が証明してくれるだろう。
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