2016-07

エネルギー問題

日本国のエネルギーの流れと「超省エネ法」の紹介

エネルギー問題は日本の様々な社会問題の中でも最難問の一つである。これを解き、将来に向けたベストな戦略を練るためには、最低限、日本のエネルギーの需給構造を把握することが不可欠だ。だが、一般にはエネルギー自給率以外のことはよく知られていない。こ...
エネルギー問題

孫正義氏の「電田プロジェクト」は本当に駄目なのか?(前半・擁護編)

昨年、ソフトバンク孫正義社長は、耕作放棄地などにメガソーラーを建設し、電力需要の数割を賄うとする「電田プロジェクト」をぶち上げ、賛否両論を巻き起こした。当時の管総理の熱意もあって、8月には太陽光・風力・小規模水力・地熱・バイオマスによる発電...
エネルギー問題

孫正義氏の「電田プロジェクト」は本当に駄目なのか?(後半・批判編)

このプロジェクトの、あるいはメガソーラーの、いったい何が駄目なのか? 以下から挙げていく批判は、前半で述べたメリットを覆すものである。よって、結果的に「持ち上げておいて、落す」形になるが、それは決して実現不可能との烙印を押すことが目的ではな...
エネルギー問題

脱原発派に突きつけられる究極の選択

今日、大きくは原発賛成・反対という論点ばかりがクローズアップされ、百万言が費やされている。だが、見過ごされがちなのが、脱原発派の内輪の論点だ。大きく分ければ急進派か漸進派(少しずつ進む)ということになろうが、後者でも10年から20年の時期を...
エネルギー問題

「反原発派は具体的な対案を出せ」に応えてみる

以下、原発に対する是非論はひとまず横に置き、一種の思考実験として脱原発のテクニカルを模索してみた、という趣旨でご理解いただきたい。 まず、反原発派の大半は「原発全基を止めても電気は足る」と主張しており、これが即時全停策の有力論拠となっている...
エネルギー問題

鳩山公約は「環境ベルサイユ条約」と化す

そもそも地球温暖化人為起源説の真偽を論じることは、一般人には分を超える。当該問題に関しては以下の客観的事実が存在している。 1・地球の平均気温は上昇している。 2・大気中のCO2濃度は年々増加している。 3・CO2は温室効果をもつ。 4・気...
エネルギー問題

石油文明から脱却するための具体的な方法

数ヶ月前、孫正義氏は年々膨張する化石燃料の輸入費のグラフを掲げて、「だから太陽光発電を増やしていかねばならない」と一席ぶった。一方、金融日記の藤沢氏の場合、結論部分が「だから原発維持」に代わっている。 だが、私に言わせれば、両者は共に勘違い...
エネルギー問題

ガスパイプラインで日ロは「ウィンウィンの関係」になるか

ロシアの爆撃機が日本を周回した後で、あえて主張する。「日本はロシアとの間に天然ガスのパイプラインを敷設すべし」と。 ロシアの天然ガスの可採埋蔵量は世界一の48兆㎥だ。未発見や非在来型ガスも含めれば、将来的に百兆㎥を超えても不思議ではない。宗...
エネルギー問題

東京ガス田の復活とメタンハイドレートの可採化に向けて

日本経済の沈滞ムードを吹き飛ばすには大胆な策が必要だ。 国内のガス田としていつも注目されているのが中国と争いになっている東シナ海のガス田だが、われわれはそれ以上に己の足元に目を向けてみるべきである。東京の真下には巨大な「南関東ガス田」が眠っ...
エネルギー問題

日本は電力の地産地消を飛び越して一気に個産個消を目指せ

日進月歩の技術革新を勘案しないと、エネルギー論議ほど陳腐化し易いものはない。 今年(2011年)3月、一つの技術的なブレイクスルーがあった。住友電工の開発した「溶融塩電解液電池」がそれだ。同社の発表では1kWhあたりの価格が約2万円、容積は...