スポンサーリンク

スカリオンの未来地図とケイシー予言から読み解くポールシフト

(スカリオンの“未来地図”の極東部分)

最近、にわかに「ポールシフト」(極移動)が注目を浴びている。

磁極の変化自体は科学的にも観測されている。合衆国魚類野生生物局によると、ここ1世紀半の間に685マイル(約1102キロ)も移動したという(下画像)。

(出典:合衆国魚類野生生物局)

また、数万年から数十万年ごとにN極とS極が入れ替わることも、考古学の研究から分かっている。

近年騒がれ始めたのは、その「反転」が近づいているからではないか、という悲観的な見方が出ているからだ。たとえば、ウィキリークスの暴露がある。

2016年10月、ヒラリー・クリントン陣営の電子メールが大量に暴露された。その中にカナダの科学者から選挙参謀のジョン・ポデスタ氏に宛てられたものがあった。

内容は北磁極が急速に赤道に向けて動いており、あと二十数年で人類の存亡に関わるという、驚くべきものだった。当然、その時には地球の気候は滅茶苦茶になるだろう。

このように、ポールシフトは権力の影でも真剣に憂慮され始めているらしい。

興味深いことに、科学界よりも先行してそれを主張してきたのが“予言界”だ。

ただし、私の知る限り、時間的に正確なものはない。つまり、時期基準で見れば「ハズレ」ばかりである。しかし、それで「無価値」の烙印を押すのは早計かもしれない。

というのも、時間は絶対的な基準ではなく、伸び縮みする相対的なものだ。そのことが未来のビジョンの鮮明さと、逆に時期の不確かさという不釣合いをもたらす原因となっている。

また、未来は確率でもあるため、予言した当時はその未来を選んでいても、後の人々の意識と行動次第では度々修正が入る。その修正もまた、ある否定的な未来を根本的に消し去ることもあれば、ただ単に起きる時間を引き伸ばすに留まる場合もある。

だから、大統領や法王の死といった個人的な運命ではなく、もっと大きな地球レベルの未来に関しては、数十年程度のズレなら許容してもいいのではないだろうか。

なにしろ、地球史的には、その程度なら一瞬の出来事である。

それを考慮した上で、以下の事例を見ていきたい。



エドガー・ケイシーが”見た”未来の大変動

代表的なのが、「バージニアの眠れる予言者」エドガー・ケイシーの例だ。

ケイシーはトランス状態になることで1万4千件以上の「リーディング」を行い、人々の治療や人生相談に役立てた。その中には近未来に関する予言も存在した。

地球の「物理的大変動」に関するリーディングは有名だ。中でも「リーディング3976-15」「future earth changes」(将来の地球変動)と題されることもある。

1934年、ケイシーは質問者から「地球に訪れようとしているスピリチュアル、精神的、肉体的な変化」について尋ねられ、次のようにリーディングする。

The earth will be broken up in the western portion of America.

(地球はアメリカの西部で崩壊するだろう。)

The greater portion of Japan must go into the sea.

(日本の大部分は海に入るに違いない。)

The upper portion of Europe will be changed as in the twinkling of an eye.

(ヨーロッパの上部は瞬く間に変わるだろう。)

Land will appear off the east coast of America.

(アメリカ東海岸に陸地が現れる。)

There will be the upheavals in the Arctic and in the Antarctic that will make for the eruption of volcanos in the Torrid areas, and there will be shifting then of the poles

(北極圏と南極で地殻の隆起が起こり、それが熱帯地域の火山を誘爆させ、ポールシフトをもたらすだろう。)

— so that where there has been those of a frigid or the semi-tropical will become the more tropical, and moss and fern will grow.

(――そのため寒冷地また亜熱帯だった地域はより熱帯化し、苔とシダが成長する。)

And these will begin in those periods in ’58 to ’98, when these will be proclaimed as the periods when His light will be seen again in the clouds.

(そして、これらの出来事は、イエスの光が再び雲の中に見られる時代とうたわれるであろうその時、1958年から1998年の期間に始まるであろう。)

と、いうように、日本沈没、アトランティス大陸出現、ポールシフト、キリスト再臨といった重要イベントを、ケイシーはまとめて予言した。

むろん、時期を見れば「大ハズレ」であることは言うまでもない(笑)。

ただ、前述のように、地球スケールで考えると、数十年程度のズレなら当たり前と見なしたほうがよいので、まだまだ予断を許さない。

ちなみに、陰謀学的には、当時、世界支配層(影の政府)が「神智学」や「ケイシー」を通してオカルト的な世界観やスピリチュアリズムの普及を後押ししていた事実は知られている。キリスト教弱体化政策も兼ねた社会操作の一種だと、私は睨んでいる。

ただし、ヘンリー・スティール・オルコットや、ヘレナ・P・ブラヴァツキーが1875年にNYで立ち上げた「神智学協会」the Theosophical Society とは異なり、エドガー・ケイシーの場合は、当初からフリーメイソンの演出であるとは考えられない。おそらく、彼の「リーディング」が世間の評判になってから、利用すべく取り込み始めたと考えられる。

ゴードン・スカリオンが”見た”未来

さて、このケイシーから大きなインスピレーションを得たと思われるのが、戦後世代に属するフューチャリストで霊能者のゴードン・マイケル・スカリオンだ。

彼は以前、ポールシフト後の世界と称する「未来地図」を公表した。そのために“ポールシフト・ブーム”の最近、再びライトアップされている。

(スカリオン・マップの全図)

スカリオンは、彼の言うところでは、1979年の若い頃に重病になり、それで未来を透視する能力を得たという。以来、未来のビジョンを頻繁に見るようになった。

その中にはポールシフトによって激変する未来の地球の姿もあった。1982年、彼はそのビジョンに基づいて上の「未来地図」の作成にかかった、という。

ご覧の通り、日本はなく、その代わり、南太平洋にムー大陸(に相当するもの)が浮上している。北米の東海岸には“アトランティス”がある。ヨーロッパはほぼ消滅。北極点は現在のモンゴルに移動し、南極大陸は生まれ変わり、肥沃な土地になる、という。

ケイシーの予言した未来の地球とかなりダブっていることが分かる。

ただし、スカリオンに関しては、慎重であったほうがいいかもしれない。

彼はもともと世紀末に大変動が来ると言っていた。ケイシーと比較すれば、彼は20世紀後半の現代人であるから、ケイシーと同じミスをしても、より厳しく判定されても仕方がない。

また、スカリオンはその後も、『Notes from the Cosmos: A Futurist’s Insights Into the World of Dream Prophecy and Intuition』(宇宙からのノート:予知夢と直感の世界へのフューチャリストの洞察)という自著で、“マヤ暦の終わり”である2012年に終末が来ると予言していたため、霊能者としての能力に疑問が生じているのも確かである。

いずれにしても、日本人としては、スカリオンの「未来地図」など真っ平ご免である。