シリーズの第二弾です。
今、多くの人々が、「私たちの社会、国家、文明、世界は、崩壊へと向かっているのではないか」という、漠然とした予感を覚えるようになっています。
それに対してどのように対策するべきか、より高い視点からのアドバイスがあれば是非とも聞きたいものです。その点で、ポール・ソロモンさん(に降りた神霊)のアドバイスはとても有意義です。彼は単に破滅を警告するだけでなく、対策にも力点を置いています。しかも、精神面や霊性を強調しており、たいへん格調が高いと感じられます。
林陽氏訳の『地球の変動と新惑星地球』(EARTH CHANGES and the new planet earth 1980)から引用させていただきたいと思います。
経済は崩壊し、従来の富や財産は役に立たなくなる
(以下引用。赤字は筆者)
「あなた方はこの時代でも、より少ないもので生活すること、どのように必要性が起こってこようと、自分で得ることを学ぶことがもっともっと必要になっていることを見始めている。贅沢を捨てなさい。(略)ヨセフがエジプト王に向かって「あなた方は繁栄の時代を経てきたが、今は飢餓の時代のために備えよ」と語った警告を見直し、研究してはどうだろうか。
それと同じことがこの時代にもあり、食物を育てるべき土地の一画でも一人一人が持つべきであるという警告が与えられてきた。経済は崩れる。もしそれが、このような仕方で来る時代のために食物を育てるものでなければ、あちこちでの富や金の貯え、財産の蓄積はあなた方にはほとんど益をもたらすことはないであろう。豆や表やらをビン詰めにして貯えることではなく、意識を築き上げ、私が自己自身の中で満ち足りるあらゆるものを知ることである。
その時このように同調する人々は灯台の如く際立つであろう。
少しのものでも生きてゆける能力を培う技術をみがけ。自分をそのような状況下でも強く頼れる者と考えるようにし、それに向かって進め。自分のために買いだめをするのではなく、このような時代に苦しむ人々に大きな慰めとなる方法を常に探し求めよ。というのは、多くの、多くの人々がそうなるからだ」(589)(略)
「エジプトに行った時のヨセフのあの異象(まぼろし)、あの理解をよく研究せよ。七年の豊さとその後の七年の飢餓を見た時、彼が何をせよとエシプト人に語ったのかを理解せよ。このようなことに対する彼の指示はいかなるものだったか、これと同じ原型に従え。
これは歴史の目的、カルマの周期、原型である。その方法を研究し、その実例に従え。あなた方はその結果を見るであろう。
賢い者たちと自分を養うための僅かな土地、人々から離れ隠遁するための場所を持ち、その時期の間、土地で自分を養うであろう。賢い者たちは、より重大な時期に備えて、都市から離れ自分のためにとっておいた場所に食糧を貯蔵するであろう。
最悪の時点まで、まだ間がある。あなた方がその時を知ったなら、自分を都市、群集、暴徒の波から遠ざけよ。あなた方は人々がパンの切れはしを求めて街頭で戦い合うのを見るであろう。
このことから遠ざかる適切な時は、土地との交わり、天父との交わりに示される。
この時期、海岸地域から遠ざかっていよ。変動の時代は幾分先にあるが、それは土地と海岸一帯の破壊の意味でである。だが、今からその時に向けて備えてゆけ。
このようなことはあなた方の間にパニックや恐怖をひき起こすためではなく、あなた方がただ単に自然の周期を理解せんがため伝えられているのである。
豊かさの各時期に、飢餓の時期が一致し伴うというのがならわしであり、これは地球のもつ補充のサイクルなのである。
あなた方の国が経てきた豊かさの時代を調べてみよ。そして対応する欠乏の時期を予想し、それに備えよ。恐れず、自然のリズムと周期、天父のあなた方への祝福の中に生き、歓びつつ。
そうして手段を尽くして準備せよ。
だがこのことがあなた方の生活、人生の中心となってはいけない。あなた方の受けている生活を楽しくせよ。来たるべき変動を常に恐怖で眺めて生いきてはいけない。浪費をせず、質素に手元にあるものを楽しみ、あたかも今日の豊かさが常にあるかのように生きよ。そして後の時代に備えるものを別にして、特に種子や地面からとれるものを日やその種の変化にさらされない容器に入れて、とっておけ。気密性の容器を土に埋めるのが人々の助けになろう。特に、早く簡単に再生するもの、また地下に生育するものをとっておけ。というのも、地表に生育するものは変動の時期、汚染の問題を生じるからである。地下に生える塊茎や根菜類はその時代あなた方の大半を養うであろう。今は最も健康なものとは言えないが、その時は大量の栄養を提供する。
これらの事柄にその方法で取りくむならば、あなた方は上手に生きのびるであろう。」(651)
(以上、引用終わり)
この部分は、前回の【食糧保存生産編】と似ていて、続きの感があります。
ポール・ソロモンさんは、はっきりと経済が崩壊し、従来的な意味での富や財産は役に立たなくなると述べています。それよりも、都市から離れたところに土地の一つでも持って食糧を生産し保存しなさいと、勧めるというか、「警告」している。
都市では食糧をめぐる争いが起きること、海岸地帯は危ないこと、地表は何らかの汚染の問題が生じるために「地下に生育する」農業が重要になること・・等など。
サバイバルの上でいずれも重要な情報です。しかも、サバイバル生活だからといって、恐怖を抱きながら暮らすのではなく、楽しくやりなさいとアドバイスしている。
生き残るのは結局、利己主義を捨てて人々と共に歩む人
(以下、引用)
「これらの時期に、相互扶助のために集まり合っている人々の共同体に加わりなさい。これが来たるべき変動への最良の準備である」(810)
「あなた方が自分を共通の関心を持つグループ、困難に気づき互いに助けあって働くことに気づいているコミュニティーと一つとなるのは大変良いことである。共同農場の様なものの建設は到来するこの二、三年にさらに重要なものになってこよう。互いに思いやるこのような共同体に加わってきた者たちは、金銭的能力などが崩壊する時にもさほど苦しむことはないであろう。友人たち共通の関心を持つ人々の価値は存続するであろう」(670-7)
「他の者どもの群れが駆け回り、食べ物をあさってなぐり合い殺し合い、路上で共食いするその時にも、これらの人々は共同体の中に身をひき、神の光を崇い、平和の中に立つであろう。行け。彼らの中に入れ。」(375-6)(略)
「この期間中、一家族としてあなたの必要、表現にもっとも適するグループと一つになりなさい。我々はこれらの記録から、どこそこの特別な場所、どこそこの特別なグループに移れとは言わない。それはグループ自体の形成と、その関係、家族の中に極く自然に現われるものである。生き残る者たちはより大きな家族の一部となって互いに分かち合う人々であることを自覚せよ。あなたたちの知る社会の中で争い、競って生き残ろうとする者たちは、この時代に滅びるであろう。」(930-9)
(引用終わり。以上、出典『地球の変動と新惑星地球』P61~P65)
ポール・ソロモンさんのリーディングが素晴らしいのは、こういう点なんですね。
彼はただ単にサバイバルを勧めるだけではない。どのような共同体であるべきかという「価値観」にまで踏み込み、人々の意識や精神的価値を重視している。
互いに思いやりがない、人と分かち合わない、競って自分と自分の家族だけが生き残ろうとする・・・そういう「我よし」の人は結局、淘汰されるということです。
世界の大富豪の中には、莫大な費用を投じて都市から離れた場所に快適な地下シェルターを建設し、大量の食糧を貯蔵し始めている人がすでにいます。
しかし、そういった、単なるサバイバルだけでは駄目ということ。
これまでのエゴに満ちた生き方を改め、霊的な価値観に目覚めない限り、結局はどこに逃げても同じだということです。
サバイバルを目指すあなたは「本当に大事なもの」を見失っていませんか?
(*過去のポール・ソロモン関連記事はこちら)
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