ポール・ソロモンの自給自足共同体のすすめ【新世界への進路編】

ユートピア




シリーズのラスト、第三弾です。

以前に、ポール・ソロモンさんと、日月神示などの「大本教系神諭」との類似性について触れました。どうも両者に降りた神霊は同じではないかと。

ポール・ソロモンと日月神示にみるアセンション
前回の記事では、ポール・ソロモンさんとトドメノフミ(のたぶん増井りんさん)に降りた神霊が同じだった可能性について述べました。そして「どんな方法」で人類が選別されてしまうかも・・。だとしたら、日月神示の岡本天明さんに降りた神霊もそうかもしれな...

それゆえ、両者とも聖書時代を引き継ぐ現代の「預言」とも考えられる。

ちょっと薄いですが、拙著『神々のアジェンダ』ではこんな表を載せました。

こんなふうに、根っこは結局「神」です。

ノストラダムスは「すべては神からくる」という意味の言葉を残しています。神様と何らかの形で繋がった者だけが、本物の預言者たりえるんですね。



同じ危機を訴える日月神示とポール・ソロモン

さて、終末についてですが、日月神示はこう記しています。

「二度とない大立替」

「天地まぜまぜとなるのぞ、ひっくり変えるのぞ」

同じ様に、ポール・ソロモンのリーディングもこう言っている。

「この世代は、あなた方の知っている地球の記憶の中ですら見られたことのないほど大いなる変化、地球表面、大陸表面の変化を見ることになろう」

このように、両者とも私たちが想像もできない天変地異の到来を予告している。

しかし、つい右往左往したがる私たちを次のように戒めてもいる。

まず日月神示。(*以下、赤字は筆者による)

「どこへ逃げたら助かるのぞと云う心我よしぞ。何処に居ても救う者は救ふと申してあろうが」

身魂みがけた人間ばかり、神が拾い上げてミロクの世の人間とするのぞ、どこへ逃げても逃げ所ないと申してあろうがな」

次にポール・ソロモンのリーディング。

「変動が起きる時、多くの者たちが移動するであろう。しかし、物質的にどこそこということにはとらわれないようにせよ。神への同調にもっと、もっと心を配りなさい。」

あちこちから安全な土地に移るというのではなく、至高の神に心を合わせるのである。神が彼らを動かしむるであろう。なぜなら神はその民を世話されるからである。彼らをして、内なる主のみ声に目覚めよ。その声が、来たるべき破滅への準備、移動について、彼らに導きと教化を与えるであろう。」

身魂を磨くということと、神へ同調する・心を合わせるということは同じ意味でしょう。やはり、岡本天明さんとポール・ソロモンさんの「バック」は同じかもしれない。

しかし、じゃあ人間の側は何もしなくていいのか、ただ神様に祈ってひたすら心を浄化していればいいのか、という疑問が起こります。

そうでもないんですね。お二人ともそうまで言っていない。

やはり、自分でできることはやっておかなければならない。日月神示は「自分だけ逃げて助かりたい」という利己主義を戒めているのであって、危機の際にも都会の真ん中にデンと坐っていればいいと勧めているわけではありません。

できる限り何らかの努力をして、自分なりにベストを尽くして、その上で「天にゆだねる」というのが正しいでしょう。俗にいう「人事を尽くして天命を待つ」です。

まさにその点で参考になればと思ったのが、当シリーズを記した動機です。

再び、林陽氏訳の『地球の変動と新惑星地球』(EARTH CHANGES and the new planet earth 1980)から引用させていただきたいと思います。

互いに愛し合い、時代のかけ橋となるための共同体たれ

(以下引用)

我々はこれらのコミュニティーを我々自身の保護のために作るのではなく、たとえ地球に何の変動も起こらなくてもそのような生活方法が、最良であるから形成するべきである。

「このことが時代の関心事となるように。互いに集まり、資源を開発し、能力を開発し、自然に生き、来たるべき変動のために生きるのではなく、あるべき生命を生きること――急な考えではなく、常にそうであるべき生命を生きることである。」(704 )(略)

「さて、心の目でこのことを見よ。それらに準備せよ。あなた方の目前にあることを少しでも考えよ。そう先のことではない。人は一なる神が、共に集まり合って神を礼拝することが、神を知ること神がみ備わしたもうことを信じることの強さが必要であることを理解し始めなければならない。あなた方は準備、食物と避難所、このような基本的なものを用意するのがよい。というのは主があなた方に語られたからだ。ほとんど続かぬものに多くの時間が費やされている。あなた方の金は全く無意味になろう。

その時身を隠し、このことをせよ。一体となって礼拝し、奉仕し、学び、成長し、建設し、全てのものを共同にし、中心目的を持ち、神の自覚のために互いに献身せよ」(929-7)

「そのような共同体が設立されるならば、その中心は入口、キリストの現前への入口となるあの定め、あの性質でなければならない」(797-10)

このような共同体はまた、愛の上に基礎づけられなければならない。

「あらゆることに対する準備の仕方は、互いに一つになること、互いに愛し合うこと、力強い共同体を作ることを通してあるべきである。だが、準備は食料集めやその保存、そのような計画と同じ程、霊的同調にあるべきである。

我々は共同体を、家族にするような状況の形成を言っているのである。兄弟が「我れは兄弟の番人」と言うまで、そこには外部の状況全てに対し力を与えるあの互いの愛し合いの再建があろう。その種の形成である。

同時に、このような時代について教えるために出てゆく者たちを支えるようにせよ。終末の予言者たちよ、あなた方は来たるべき地球の変動や恐るべきものごとを警告するのではなく、我々が互いに励まし合い、愛し合わなければならない時が来たというメッセージを伝えるために行くのである。生残る者たちは、自分のために利己的に蓄積するよりも、人の必要を気づかうことに頼るであろう。」( 704 )(略)

同様に共同体形成にとってのもっとも大きな目的がこの時代にはある。ある人はこのように言われている。

「初期の変動期の間に、神殿、この世界に生まれる人々の特別な進化を目的とした神殿が建立された。生命体を一つの摂理からもう一つのそれに移すのは困難であり、神殿はその目的、谷のかけ橋のために建立されたことを理解せよ。そのかけ橋の時代がまた来ている。それら新しい魂、新しく誕生した者たちは、あなた方が今体の物質的現われと見なしているものとは、およそ違ったものであることがわかろう。

心と体を完成させ、それをまた魂の成長に融合させる方法をまとめる能力をもつ者たちが、この時代に生まれつつある。癒し、研究学習、発達のような方法が新時代へのかけ橋の一部とならなくてはならない。

能力を物語ってきた者たちが、これらかけ橋の形成にむけて集められつつある。過渡期に対しあなた自身を準備すること以上に重要な時間と労力の使い道はない。あなたが物質的に保有するもの、才能や知識や理解の中に持っているもの全てが、この一つの目的、方向に向けて、共同体形成、単なる共同体ではなく、時代のかけ橋のための、魂の、心の、一人ひとりの共同体の形成のために集め合わされ、導かれるべきである。」(718-2)

「あなた方の日的は、結束し合うことにある。あの到来に準備するため、主のこの時代への到来、新時代の誕生、新しい日の幕明けを体内に宿す期待に満ちた者となるために。それゆえ、あの発達のために、成長のために、学習のために、教育のために、新時代の先ぶれのために結束しあうことに、あなた方の配慮があるようにせよ。またこのような警告がある。

きわめて多くのグループ、共同体がこの時代に設立されつつあるが、これらは変動を恐れている。経済と地表のそれとを。恐怖のもと、物質的なものを守るための壁と固い基盤で形づくられた共同体は失敗するであろう。ちょうど蛾が炎に引きつけられるのと同じく、自らが恐怖するものをその身に引きよせることになろう。

一つの共同体として結束しようとするあなた方の目的は、物理的な変化を回避したり、あれこれの経済的欠乏に備えたりというような目的のためにあってはならない。結束する中心目的は、新時代への学習、教育、準備のため互いに支え合うことのためにあるようにせよ。」(898)

「・・・新しい日の夜明け、新しい理想と価値体系の先ぶれの一部となれ。この国の政治組織が腐敗し変化し始めるまで、そう間はない。その腐敗とともに、いわゆる金銭は交換の意味で事実上変化させられてしまう。だが、共に価値あるものに基づく価値体系を自ら設立している者たちは、僅かしか持たない者、他の全てを失った者たちが癒しのため、教育のため、指導のため、新時代の新秩序の建設のために頼ってくる、山々の如き人々と呼ばれるであろう。」(822-6)

(以上、引用終わり。出典『地球の変動と新惑星地球』P65~P70)

新しい人々と世界は田舎の共同体から始まる

私たちがいかなる共同体を築き上げていくべきか、ということについて、これほど力強い言葉に満ちた明確な指針は他にないであろうと確信します。

ただ、私個人的としては、ある程度、破局の回避や経済的欠乏に備えるという目的であってもよいと思っています。誰だって自分や家族の命は惜しいに決まっているし、その点で変に本音を隠したり偽善で糊塗したりするのも、かえって不自然です。

だいたい、そうやって都会を捨てて田舎に集まってくる普通の市民ならば、まったくスピリチュアリズムとも無縁ではない。これまでの社会が崩壊してしまうレベルの危機が、いわばショック療法的に人々を覚醒させ、必然的に新時代に向けた「神中心」への暮らしへと向かわせるだろうと、私はそんなふうに人々を信じています。

興味深いことに、こういう新世界に前適応した人々というのが、チラホラ現れ始めているんですね。玉蔵さんと通称金玉村もそうかもしれません。人々は彼の活躍や楽しそうな様子を見て肯定的な影響を受けて、「新しい人々」が益々増えていくわけです。

とにかく、まず入り口として、田舎の土地と田畑くらいは、努力して自分で持つようにしたほうがよいでしょう。何でも他人に頼るのも良くありません。

日月神示の以下の言葉はすっかり有名になりました。

「マコトでもって洗濯すれば霊化される、半霊半物質の世界に移行するのであるから、半霊半物の肉体とならねばならん」

同じことを、ポール・ソロモンさん(に降りた神霊)は「肉と霊との間には違いが見られなくなる」と言っています。

本当にゴールがこれか、私にも確信はありません。しかし、私たちの本質が不滅の魂であると確信するならば、何事も恐れる必要はないのではないでしょうか。

(*過去のポール・ソロモン関連記事はこちら)

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