みなさん、こんにちは。
古人いわく、備えあれば憂いなし。
突然ですが、人間が生きていくうちでもっとも必要なものは何でしょうか。
第一に「空気」ですが、これは実質的に不足を心配しなくていい。
大規模核戦争になれば一定期間、窓を閉め切る必要があり、室内の酸素不足の問題が生じる可能性がありますが、それですら一週間やそこらは大丈夫なわけで(狭いワンルームマンションなら別ですが)、一般的には過度に心配する必要はありません。
だいたい放射能汚染それ自体は、当該テーマとはまた別個の問題になります。
そう考えると、第二の「水」こそがもっとも必要不可欠ではないでしょうか。
人間の生存にとって三番目は「食料」ですが、水と比較すれば、喫緊の課題とは言えません。水がなければ、サバイバル初日から地獄になります。
逆に水さえあれば、平均的な人ならば二週間は生きることができます。
私は実際にやったことがあります(*厳密にはお茶と梅汁も摂取)。
むろん、これは自分の意志で断食の「業」としてやったものです。
つまり、あくまで安心安全の状況下での話です。
仮に、生きる意志を欠く「絶望」や、屋根・毛布すらもない「低温」などの悪条件下だと、食べなければ早々に死んでしまうのではないでしょうか。
だから、住む場所があり、生きる意志がある状態なら、万一の時も、人は水だけで二週間は生きられるはずです。
ただ、何はともあれまずは「水」と言っても、大戦が起きると、水道インフラが破壊されたり、採水場所が放射能汚染されたりする可能性があります。
あるいは、浄水場は主に電力で稼働しているので、発電所のトラブルや被破壊、燃料の供給遮断などのトラブルが起きても、水が止まる可能性があります。
そういう事態を想定して、前回は「長期断水期間における最良の飲料水確保術」というテーマで、「電力式の飲料水製造機」と「太陽光発電・蓄電池」の組み合わせを紹介しました。
総投資額は50万円くらい。
井戸を掘るわけでも、どこかに水を汲みに行くわけでもなく、自宅で快適に過ごしながら清浄水を確保するわけですから、やはりこれくらいの出費は致し方がないかと。
一般的には、やはり高性能フィルター付きの浄水器の装備になるでしょう
私も携帯式タイプを持っていますが、試しに緑茶を濾してみたところ、そのまま緑色の水が出て来て味も緑茶だったことから(笑)、少し心配ではあります(↓)。
微生物・細菌の類いはちゃんと濾されているとは思いますが・・・。
あと、その時は自宅の近所が隅田川でしたが、今では山の沢なので、とりあえず大丈夫だろうとは思っています。
ただし、これから(今よりも高地に)移住した時には、先に紹介した飲料水製造機「IZUMIせせらぎ」を必ず装備しようと思っています。
持ち運び可能なタイプの非常用浄水器と電動浄水器
さて、本題はその浄水器の最新版の紹介と、あと「雨水」を集めて「生活用水」にするシステムの再掲です。
しばらく見ない内に、良い製品が出てました。まずはこれ。
ポリタンク型非常用浄水器『コッくん飲めるゾウミニ』(3万800円)です。
18リットルのポリタンクの底に、脱着可能な浄水フィルター兼蛇口が差し込んである感じ。
上のハンドルは浄水に際して加圧するためのものです。
飲料水に転換できるものとして、期限切れペットボトル水、風呂水(入浴剤入り不可)、プールの水、貯水タンク水、雨水などの例が挙げられています。
きれいな川の水も大丈夫そうですね。
あと、「雨水」を飲料水レベルに浄化できるなら、雨水タンクと組み合わせることで、飲料水と生活用水の両方を確保可能になります。
そうすると、雨水の集水貯蔵のシステムがある人なら、前回紹介した「電力式の飲料水製造機」が無くとも、浄水器の装備だけで十分飲料水を確保できるわけです。
キャンプなどで使うのにも良さそうですね。
ただ、迷った末、私が注文したのは、以下のほうでした(と言ってもいずれポリタンク型非常用浄水器の方も買おうかなと思っていますが)。
それが電動式の携帯浄水器『GreeShow』(1万1980円)です。
これもアウトドアと災害時には真価を発揮してくれそうです。
「電気の供給が止まった非常時に“電動式”なんてナンセンスだ」と思われるかもしれませんが、フル充電で3時間も使用でき、1トンの水を連続ろ過可能。
とすると、あらかじめ充電しておけば、仮に長期停電・断水になったとしても、自分や家族の飲料水には当面困らないわけです。
もしくは、前回の「ポータブル電源+太陽光パネル」と組み合わせてもいい。
「雨水」を集めて「生活用水」を確保できないか
私の場合、自宅のすぐ近くに沢があるため、そこの水を汲むだけで生活用水に、又ろ過するだけで飲料水に転換できます。
したがって「ろ過器」の装備だけで、水関係のサバイバルは事足ります。
しかし、これから新築を建てる機会があれば、「水自立」したいのが本音です。
数年前の記事でも載せましたが、あくまで「理想」ですが、これから新築を建てる場合、可能な限り「水自立」できるシステムがあれば、万一の時も心強い。
また、新築でなくとも、既存の屋根で比較的きれいであれば、あとは「雨どい」と「雨水タンク」の装備でOK。これならば安くつきます。
以下の200リットルの雨水タンクなら7万円程度の価格です。
サンエービルドシステム製ミニダムA200リットル
集水器の中にはドーナツ型のフィルターが内蔵されているので、事前にゴミをカットすることが出来ます。また、雨どいに設置したままフィルターのみを掃除することが出来るのでメンテナンスも簡単です。(*商品説明文)
サンエービルドシステム製ミニダムC1000リットル
この雨水タンクシステムと、前回紹介した「電力式飲料水製造機」と「太陽光発電・蓄電池」の組み合わせがあれば、最強ではないでしょうか。
ただし、これで実際に水の自給自足が可能になるかは、断言することができません。
なぜなら、その世帯の人数、需要水量、集水面積(屋根面積)、地域と降雨量、季節などの要素が関わって来るからです。
ただ、すべて平均化して言えば、雨水の貯水だけでもほぼ可能ではないか、というのが私の考えです。ただし、雨水タンクはトンクラスが必要。また、一年を通して最も雨量の少ない冬の季節は供給がタイトになる。
そんな場合は、外から水を汲んでくるか、もしくは「1トンいくら」で給水車が来てくれる体制があれば、公共水道がなくても何とかなるでしょう。
なぜこんな事にこだわるかと言うと、水と電力の自給自足ができれば、ライフラインがなくとも、ほぼ全国どこでも可住地域にできるからです。
ちなみに、下水のほうは一般的な合併浄化槽が不可欠なのは言うまでもありません。
あと、大規模な自然災害や戦争によってライフラインが破壊され、長期にわたり復旧の目処が立たない事態になっても――現実にウクライナでは起きている――文明的な生活を続けることができる。
調理・給湯は、ガスが無くても、電化が可能です。
現代(の特に都市生活)において、水と電気のない生活は地獄です。
スピ系の人の中には、「ネガティブなことをイメージすると波動が下がり、引き寄せてしまう」と言って、悪い事態を一切想定しない人がいます。
また、「日月神示」などを例に出して、「きれいな心と信仰さえあれば、いざという時はどこにいても神様が助けてくれる」と信じている人もいます。
しかし、こんなものはただの現実逃避です。自分の頭(顕在意識レベル)でごまかしているだけで、潜在意識では心配の種が燻り続けているはずです。
むしろ反対に、悪い事態の発生を具体的に想像し、それに見合った準備や対策を事前に立てておくことで、潜在意識下の不安も消えて、真のポジティブ心理になれます。
「やれるだけのことはやった」からこそ、心おきなく天命に身をゆだねることができるのです。これが本当の「神は自ら助ける者を助ける」の意味だと思います。
繰り返しますが、「備えあればこそ憂いも無い」のです。
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