陰謀論が少し入っているので、こっちになります。以下の記事の続編として、お読みください。
韓国では17年6月の選挙で新大統領が選ばれます。
それに向けて現在、北朝鮮は最大限の工作を敢行中です。仮にそれがうまくいき、北朝鮮に近い人物、もっとはっきりといえばエージェントが新大統領になった場合、どうなるのでしょうか。朝鮮半島に平和が訪れるのでしょうか。
韓国では、文民政権と軍部とに一定の確執があるらしく、必ずしも軍部が反米親北路線に従うとは限りません。面従腹背のような抵抗を行うかもしれません。
それでも、親北新政権は、北朝鮮に対する軍事的な挑発は控えるでしょう。そして、金正恩側も、金大中時代のように、表面上は親しく振舞い、懐柔しようとするでしょう。つまり、2000年時の「太陽政策」時代の再来というわけです。
当然、南北の共通の敵は「日本」というわけです。
親北の新政権には「第二アチソン・ライン」の罠が準備されている
こうして、南北のデタントが始まると、戦争の危機も去るのでしょうか。
ウクライナなどの旧ソ連地域や中東で起こっている事態を見れば分かりますが、西側の戦争屋の勢力の特徴は、異常なほど執拗で、陰湿なことです。
だから、その場合、彼らはこういう狡猾な罠を仕掛けるのではないか、という私の想像を述べておきます。それが「第二アチソン・ライン」です。
1950年1月、米国務長官ディーン・アチソンは、日本列島から沖縄、フィリピンへと至る「島しょ防衛線」を宣言しますが、韓国と台湾はその外側にありました。このことが当時の金日成をして「アメリカは韓国を見捨てた」と錯覚させたといいます。
つまり、「挑発」や「偶発的衝突」などの発火方式を捨てて、北朝鮮のほうから動きたくなるよう仕向ける、ということです。
具体的には、「在韓米軍撤退」→「第二アチソン・ライン宣言」→「北朝鮮の侵攻を誘う」という順序ですね。これで朝鮮戦争(6・25戦争)の再来になります。
アメリカは金正恩を騙すためにウソをつく
アチソン・ラインには不可解な点もありますが、それは後日にします。
かつて、アメリカは、こういったやり方で金日成とサダム・フセインをまんまと罠に嵌めた経緯があります。いわば、開戦事由を作る際の成功体験ですね。
まず、アメリカは、1950年の時のように、いったん親北韓国を見捨てます。トランプ新大統領は、選挙期間中での主張どおり、在韓米軍を撤退させます。
たとえば、韓国がとうてい飲めないような在韓米軍の分担経費増を要求すれば、韓国としても拒絶せざるをえませんし、そうすればアメリカとしても堂々、「自国の防衛は自分でやるべきだ」と、韓国を突き放すことができます。
そして、何らかの形で、「韓国と北朝鮮が戦争になっても米国は介入しない」と、公式発表します。しかし、これだけでは、金正恩の疑いも晴れません。
そこで、米特使がわざわざ平壌に赴いて、公約してみせる可能性すらあります。
「わが国はもう金輪際、朝鮮半島問題には介入しません。仮に金正恩閣下が南を統一なさっても、わが国は正式に認めるでしょう。米朝の友好が第一です」
とかなんとか。サダム・フセインもこんな感じで騙されちゃったんですね。
もちろん、ウソ。仮に北朝鮮が南侵の動きを見せたり、南北が軍事衝突したりして、韓国側から何らかの支援要請が来れば、もう君子豹変です。
要は、少しでも正式な支援要請を出させればいい。それでアメリカとしては米軍出動の大義名分を得ることができます。たちまち、「悪の独裁国家に侵略されている長年の友人を救え」みたいな空気や世論が作り出されるのではないでしょうか。
そして、正義に自己陶酔したアメリカ人から、「ええっ、韓国みたいな反日国家を助けるの?」的な我々日本人は、厳しく叱責されるでしょう。あるいは叱責されることを読んで、安倍さんが率先して「韓国を助けろ」と叫ぶかもしれませんが・・。
西側の戦争屋は悪の天才ですから、そこまで用意周到と想定するべきです。
第二次朝鮮戦争の時期はいつ頃になるか?
アメリカ目線でいえば、「北の長距離核ミサイルの技術が完成安定化するまで」というリミットがあります。しかも、2019年からイスラエルに対して史上最大規模の軍事援助を行うということは、だいたいその頃に中東で戦争が始まると見ていいでしょう。
当然、アメリカとしては、二正面作戦は避けねばなりません。
つまり、北朝鮮とイランの、どちらを先に各個撃破するか、という問題です。
私はずっと先に北朝鮮だろうと思ってきましたが、韓国の内政が混乱し、又、親イスラエルのトランプが当選したことで、情勢が変化したかもしれません。
しかし、言ったように、対北朝鮮戦は短期決戦ですみます。しかも、アメリカとしては占領統治の手間がいらない。韓国とその後援者の日本に丸投げすればいい。
たぶん、私たちは、「北の核ミサイルの脅威から救ってやったんだぞ」などと、アメリカから、実態以上に恩に着せられ、壊れたスロットマシーンのように金を吐き出すことを強要されるのではないでしょうか。属国やっている限り、このザマです。
つまり、アメリカとしては、後腐れがないので、対イラン戦の前にケリをつけようとするかもしれません。そして、その戦勝の勢いで一気に中東に乗り込むわけです。
それらを勘案すると、やはり2020年に東京オリンピックが開催される(として)頃までに、対北攻撃が実施される可能性は高いと思われます。
だから、戦争を防ぐためにも、(あまり親北反日政権の韓国や、北朝鮮の肩を持ちたくありませんが)北朝鮮をおびき出して開戦に持ち込むための用意周到な作戦が存在しているかもしれない可能性について、当該関係者には十分注意を促したいと思います。
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