世界一恐ろしい予言書「第四エズラ記」(1/3・終末のしるし編)

予言・予知




(*いろいろリクエストがあることもあり、YouTubeチャンネルで公開した動画の文章版を一部公開していきたいと思います。以下)

みなさん、こんにちは。

超常分野研究家のTAKAです。

少し前に「日本一恐ろしい予言」というのを取り上げましたが、では「世界一恐ろしい」又は「人類史上最も恐ろしい予言」とは、いったい何でしょうか?

何を恐ろしく想うかというのは、その人の主観なので、人それぞれ違うと思いますが、私TAKAの主観では、一番怖いなと思ったのは「エズラの予言」です。



エズラと正典のエズラ記

おそらく9割以上の日本人は、非キリスト教徒なので、「エズラ」という名前すら聞いたこともないと思います。せいぜい「ズラを付けた江頭2:50か」てなもんでしょう。

しかし、1%のクリスチャンの日本人がエズラ予言を知っているかと言うと、そうでもない。なぜなら、予言が載っているのは「外典のエズラ記」だからです。

実は「エズラ記」というのは複数あるんですね。

旧約聖書に載っている正典のエズラ記は、予言書ではなく「歴史書」に近い

簡単に説明しますと、背景には「バビロン捕囚」があります。

新バビロニアがユダ王国を侵略して、紀元前597年から断続的に、多数のユダヤ人を連行しました。その新バビロニアは、新興のアケメネス朝ペルシアに打倒されます。

紀元前538年頃、ペルシア帝国のキュロス大王は、かつて新バビロニアに連行されたユダヤ人たちに、祖国へ帰還と神殿の再建を赦します。この時、成年男子だけで4万以上が帰還できました。女性や子供を含めると20万以上じゃないかと言われている。

で、紀元前520年頃には、第二神殿が無事再建されました。これは後にローマ帝国に破壊されるんですけどね。

それから半世紀以上が過ぎて、紀元前458年、アルタクセルクセス1世の時代に、また大規模な帰還がありました。その中にいたのが律法書記官のエズラです。

彼は祭司長アロン(モーセの兄)の子孫で自らも祭祀であり、ペルシアの大王からも厚遇されていました。つまり、当時のユダヤ社会のエリートでした。

で、エズラは後発帰還組なんですけど、演説家としての才能もあって、祖国に帰るなり、いきなり仕切り始めて、「異民族の嫁を取った者たちはケシカラン!」と扇動します。民族純血主義が信仰的にも正しいという思考なんですね。

で、その人たちは、妻と子供たちと離縁させられます。

それだけでなく、ケシカラン者として、名前が記録されます。旧約聖書には、百数十人もの実名がズラズラと並んでいます。

いちいちそんなことで、2500年間も歴史に名前が残ってしまったんですね(笑)。

以上が正典のエズラ記の内容です。

まあ何だかんだといって、このエズラという人は、新バビロニアによって祖国が滅ぼされて以降、混乱していた律法や信仰を改めて整理しなおして、今に至るユダヤ教の基礎をキチッと確立して、ユダヤ民族というものをまとめ直した功労者なんですね。

日本の著名な予言研究者たちもノータッチ

さて、エズラ記は、他にもギリシア語聖書のものと、ラテン語聖書のものが存在しています。複数あって、内容も異なり、呼び方まで会派によって違います。

その中で、ラテン語聖書のエズラ記は完全に独自で、「第四エズラ記」と言われます。

ただし、全16章のうち、1・2章と、15・16章は、キリスト教徒によって後から追加されたと言われており、狭義には3~14章を「第四エズラ記」と言います。

この「第四エズラ記」は、「Apocrypha(アポクリファ)」といって「外典」なんですね。紀元90年代、今から1900年以上も昔、ヤムニア会議と言われますが、ユダヤのラビたちが長々と検討を重ねて「正典」を決めました

キリスト教徒が新約聖書を自分たちで作って、こちらのほうを勝手に「旧約聖書」と呼んでいますが、ユダヤ人からすればこれが本来の唯一の聖書です。この時に、「第四エズラ記」は「外典」として外されました。

ただし、この「アポクリファ」というのはギリシア語の「隠されたもの」に由来する。仏教でも、一般大衆に公開される顕教と、一般には秘匿される密教の区別がありますが、外典はそういう密教に近い扱いかもしれません。

実際、この「第四エズラ記」と「エノク書」なんか、かなり危ない内容なんですね。だからユダヤの長老たちは、大衆に伏せようと思ったのかもしれません。

というわけで、エズラ記自体が複数存在しており、とくに「第四エズラ記」は「外典」扱いのため、未掲載版の聖書も多い。一般に検索して出てくる「エズラ記」(Book of Ezra)も正典のエズラ記です。だからクリスチャンですら読んだことのない人は多い

日本の予言研究者たち、たとえば「ノストラダムスの大予言」を書いた五島勉氏ですが、私の知る限り、聖書をボロボロになるまで読み込んだ五島氏ですら「第四エズラ記」には一切タッチしていなかったと記憶しています。

他の予言研究者たちも押し並べてそうですね。エゼキエル書やダニエル書には触れていますけど、「第四エズラ記」は黙殺というか、そもそも存在自体知らない人が多い。研究者ですらこれですから、ましてや一般の日本人は「生涯ノータッチ」の文書です。

ちなみに、私は2016年に「聖書の預言と最新天文学が完全に一致!」と題する記事で、この「第四エズラ記」を紹介したことがあります。まあ、案の定、これも十数人のユーチューバーによって盗作されたので、ご存じの方もいると思いますけど。

(*私の名前とかを出典するものに関しては一応黙認してますけど、悪質なのは、作者たる私の名前をわざわざ消去して、自分のチャンネルの創作物にしてしまうチャンネルですね。それでお金を稼いだら単なる泥棒・窃盗の類いですので)

聖書の預言と最新天文学が完全に一致! 終末に現れるある光景とは?
預言者を頂点とする古代ユダヤ社会ユダヤ社会には昔からあるユニークな伝統がある。それは社会の頂点に立つのが「預言者」である点だ。なんと預言者のほうが世俗の王(キング)よりも権威が高いとされるのである。それはなぜか。答はユダヤ民族の世界観にある...

「ベテルギウス爆発は終末のしるし」という記事でも、その中の一つの予言として、取り上げています。

ベテルギウスの爆発は「終末のサイン」と訴える古今東西5つの予言
冬になると、怪しく色のついた星が目に留まる。オリオン座のベテルギウスである。地球から約642光年離れたベテルギウスは、私たちの太陽の1千倍もの「赤色超巨星」であるが、星としての寿命に来ているらしく、いつ大爆発してもおかしくない。私たちが目に...

預言者エズラと天使ウリエルのやり取り

さて、「第四エズラ記」の中身です。正典のエズラ記が、エルサレム帰還後の活躍を描いているのに対して、第四は、虜囚の地であるバビロンで、祖国を憂い、悲憤する若きエズラの姿を描いています。

物語は、3章の冒頭、「都の陥落後三十年目のこと、わたしサラティエル、すなわちエズラはバビロンにいた」から始まります。

ただし、エルサレムが完全陥落したのは紀元前586年、ネブカドネザル2世の時代なので、この記述を真に受けると、年代が数十年ほど整合しなくなる。したがって、だいたい紀元前500年頃の話かなと、思っておけばいいと思います。

今から約2500年前の話ですね。

当時、エズラは、神に仕えてきた祖国がひどく荒廃しているのに対して、異教徒の都であるバビロンが大繁栄している様子を見て、悲憤します。あまりに理不尽だという思いに駆られて、思わず神に向かって「なぜですか?」と問いただしました。

すると、神から「天使ウリエル」が遣わされました。

このウリエルというのは、やはり外典の「エノク書」に登場する大天使で、ミカエル、ラファエル、ガブリエルなどと並ぶ四大天使の一人です。

ウリエルはいきなりこんな無理難題を吹っかけました。

「炎の重さを量り、吹く風の大きさを計り、過ぎ去った日を取り戻してみよ」

もちろん、人間にそんなことができるわけがない。エズラは「いったい誰にそのようなことができるでしょう」と答えました。ウリエルはこう言いました。

「あなたは、生涯自分にかかわりをもつ事柄さえ知ることができないのだ。それなのにどうしてあなたの力量で、いと高き方の道を理解できよう。腐敗した世にさえ恐れおののく者が、どうして不滅なものを理解することができようか。」

要するに、神のはかりごとは人間のレベルでは推し量れないという意味ですね。

エズラはひれ伏しながら泣き言を言います。

「この世に生まれて神を恐れぬ人々の中に住み、苦しみを味わい、しかもこの苦しみが何なのか分からずにいるよりは、むしろ生まれなかった方がよかったのです。」

そしてなおも食い下がりました。

「常日ごろ、わたしたちの目の前に起こっている事柄について問いたかっただけなのです。なぜイスラエルは不名誉にも異邦人に渡されたのか、なぜあなたが愛された民を、神を恐れぬやからに渡されたのか、なぜわたしたちの先祖の律法は滅び去り、書き記された契約はうせたのか、ということなのです。」

これに対して、ウリエルは、

「もしおまえが生き永らえるなら、世はたちまち過ぎ去り、蒔かれた種がいずれ刈り取られる光景を見ることができるだろうが、今は蒔かれた悪の摘み取りがまだなのだ」

という内容の返事をします。

エズラは「それはいつ、どのようにしてですか?」と畳みかけます。

ウリエルは次のような内容を言って、諭しました。

「神を差し置いて心をせかせるな。かの大天使エレミエルも『予定された升目が満たされるまで神は動ずることも焦られることもない』と答えているではないか。いすれおまえが見たいと望んでいることが示されるだろう」と。

だが、待ちきれないエズラは次のように畳み掛けました。

「これから迎える時は、過ぎ去った時よりも長いのですか、それとも大半の時はもう過ぎ去ったのですか? なぜなら、私は未来のことは何も知らないからです」と。

こんなふうにして、エズラは天使ウリエルに食い下がるんですね。

で、ウリエルは、根負けしたのか、「終末のしるし」についてならある程度のことは明かすことができるとして、次のような恐ろしい未来を語って聞かせました。

終末のしるしとその解釈

「では、しるしについて語ろう。見よ、その日が来て、地上に住む人々は大いなる恐怖に捕らえられ、真理の道は隠され、国土は信仰の不毛の地となるだろう。そして不義が、あなた自身が見ている以上に、また、あなたがかつて聞いた以上に増えるだろう。

また、あなたが今見ているその国は世界を支配しているが、やがて乱れて廃虚となり、人はそこに荒れ地を見るようになる。しかし、もしいと高き方があなたに生き残るのをお許しになるなら、三日の後に天変地異を見るであろう。」

で、ここからが予言の真髄です。

「突如として夜中に太陽が輝き、真昼に月が照る。その上、木から血が滴り落ち、石が声を発し、人々は恐慌を来し、星は軌道を脱するだろう。そして、地に住む人の望まぬ人物が支配するようになり、鳥さえもみな渡り去るだろう。

ソドムの海は魚を吐き出し、夜にはえたいの知れぬ妖怪が声を発し、すべての人がその声を耳にする。方々で深淵が口を開き、そこから繰り返し炎が吹き上がる。野獣はその住みかを捨てて移り歩き、月経中の女は怪物を産むだろう。淡水に塩が混じり、友人どうしがいがみ合うようになるだろう。

分別は隠れ、知性は己の住みかに引きこもって、多くの人がそれを捜すが見いだせない。地上には不義と放縦がはびこる。一つの国は隣の国に、『だれか公正を行う人が、あなたの所を通りましたか』と尋ねる。するとその国は『否』と答えるだろう。その時には、人々は望んでも得られず、働いても道は整えられない。

はい。すでに数回紹介していますが、この「突如として夜中に太陽が輝き、真昼に月が照る」の一節は、ベテルギウスが爆発した時に地上から見える光景そのままです。

ベテルギウスはオリオン座の左上にあるオレンジ色の星ですね。

このエズラの予言(正確には天使ウリエルの予言)は、長年「意味不明な古代人の戯言」だったんですが、科学者が膨大な計算をしてベテルギウスの爆発をシミュレーションしたところ、なんと、予言通りの光景が現出することが明らかになりました。

しかもご存じのように、もうそろそろ爆発の光景が地球から見える頃だと言われています。

それ以外にも、石が声を発するとか、星は軌道を脱するとか、怖いことがいっぱい書いてありますね。実はあの日月神示も「石がもの言う時来るぞ」と言っている。

似た話はイエス・キリストの発言にもありますけど、意味的には、日月神示と共通しているのは、イエス発言よりも、おそらくこのエズラ予言のほうですね。

私は「人間が鉱物とコミュニケーションができるようになる」という意味かなと思っています。狂った話に思えますが。鉱物もまた低度の意識を持っており、人間側の意識の変革によって、それが分かるようになるということではないでしょうか。

あと、地球が今の軌道から外れるという話ですけど、前も言いましたけど、奇跡のリンゴ農家の木村秋則さんが、ごく一部の人だけに開示している秘密ですね。

さて、天使ウリエルは言いました。

「これらのしるしを、あなたに示すことは許されている。しかし、もしあなたが更に祈り、今のように涙をもって嘆願を続け、七日間の断食を行うならば、これよりも、更に大いなることが聞ける。」

というわけで、エズラは七日間の断食をします。

それに応えて、ウリエルもさらに恐ろしい予言をします。

次回、パート2で取り上げます。

今回は以上です。ありがとうございました。

 

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