みなさん、こんにちは。
超常分野研究家のTAKAです。
「第四エズラ記」のパート2です。これは旧約聖書の外典で、大預言者エズラがまだ異国の地で捕らわれの身にあった時の、秘伝のような内容です。
前回の続きです。
エズラはまた、七日間の断食をします。
すると、また、天使ウリエルが現れました。
で、エズラはまた、女々しく問いかけます。
「神は唯一の民としてイスラエルの民を選んだはずなのに、どうしてイスラエルの民が多くの民の間に散らされたのですか?」とか、「なぜ私はこの世に生まれてきたんですか? 生まれなければイスラエル民族の苦難も見なくてすんだのに」とか、そういう内容の質問をして、また天使を困らせます。
これに対して、天使のほうも、やはり「被創造物は創造主の先回りをすることはできない」などと言いつつ、神の計画が、不完全な人間の理解を超えていることを説明します。
しかし、エズラは質問を続けて、食い下がり、今度は、前回パート1で述べた「終末のしるし」の「結末」部分を聞き出すことに成功します。
天使ウリエルの述べる終末
「自分の足でしっかりと立ち、鳴り渡る声を聞きなさい。あなたの立っている場所が大きく揺れ動いて言葉が下るが、恐れてはならない。それは終末についての言葉である。大地の基は、それが自分についての言葉であることを悟り、震えおののくであろう。大地の基は、終末に自分が変わらねばならぬことを知っているからである。」
わたしはこれを聞いてから、足を踏みしめて立ち、耳を傾けた。すると、語りかける声があった。その響きは、大水の響きのようであった。その声は言った。
「見よ、その日がやって来る。わたしが地に住む人々を訪れようと近づく時である。それは不義によって害を及ぼした者どもの追及を始める時であり、シオンの屈辱が終わる時である。そして、過ぎ去っていく世が封印されるとき、わたしは次のしるしを行おう。巻物が大空いっぱいに開かれ、すべての者が同時にこれを見るであろう。
そして、一歳の幼児が自分で声を出して話し、妊婦は三、四か月の未熟児を産むが、その子たちは生きて跳ね回る。種の蒔かれた畑は、たちまちにして荒れ地となり、満ちた倉は時を経ずして空になる。
ラッパが鳴り響き、人は皆これを聞いて、たちまち恐怖に襲われるであろう。そのとき、友は友を敵に回していがみ合い、大地とそこに住む人々とは共に驚き、泉の水脈は詰まり、三時間の間流れを止める。
わたしがあなたに予告したこれらすべてを免れた人々は皆救われ、わたしの救いと、世の終わりとを見るだろう。そして、彼らは、生涯死を味わうことなく天に受け入れられた人々を見るだろう。そして地に住む人々の心は変えられて、新しい感覚を身に付ける。
悪はぬぐい去られ、欺きは消え去るからである。そして信仰が花開き、腐敗は克服され、長い間実らなかった真理が明らかになるだろう。」
新ノアの洪水と新人類の始まり
さて、いったん解釈したいと思います。
エズラの立っている場所が大きく揺れ動いて「大水の響き」がしました。
「大地の基(もとい:基礎)」が変わるというのは、ただの地震ではなく、おそらく地形・地理までもが変わってしまうという意味だと思います。
そして「大水の響き」が続くわけです。
これは一地域だけの出来事を述べているとは、とうてい思えません。全地球的な規模で起きる地殻変動、そして大津波を示唆しているように思えます。
どうやら、ポールシフトが起きて、その結果「ノアの洪水」のような出来事がまた起きる、ということを意味していると思います。
しかも、こういう分かり易い天変地異だけではなく、何かとてつもなく異常な現象が起きるようです。一歳の幼児が話すとか、三・四か月の未熟児が跳ね回るとか、三時間の間水脈が止まるとか、何か「時間が狂う」みたいな現象までが起きる。
あるいは「三時間の間流れを止める」とは、ポールシフトに関係にしているのかもしれない。もっといえば、それはシフトが始まってから終わるまでの時間かもしれない。
パート1でも「木から血が滴り落ち、石が声を発し」とか、気持ち悪いことを言ってましたよね。ほとんど、ホラー映画のような展開ですが、これらの異常な出来事をすべて乗り越えた人たちは、「わたしの救いと、世の終わりとを見る」ことができると。
そして、乗り越え組は「生涯死を味わうことなく天に受け入れられた人々」を目撃することになるというんですね。不死の超人類なのか、高次元の霊的な存在なのか、それとも進化したエイリアンなのか、何らかの超人間的な存在と出会うらしい。
あるいは人間自身がそうなるのか?
で、その出会いにより、「地に住む人々の心は変えられて、新しい感覚を身に付ける」。この「地に住む人々」というのは、われわれの事ですね。
私たち自身も変革して「新しい感覚」なるものが芽生えるらしいんですね。
実は、本物の霊能者であったかのルドルフ・シュタイナーも、そっくりなことを予言しています。彼は、地球自体もまた進化していて、人間もそれに合わせて進化すると言っています。そして、次のように記します。
「そのような肉体形姿(なりすがた)は、しかし、今日の人間の魂体、霊体の中で準備されている。たとえば今日、見霊者は人間の肉体のまわりに光と色の雲、つまり「オーラ」を見るが、それは後になると、肉体の形姿(なりすがた)に変化するであろう。それは今日のとは異なる種類の感覚器官を生じさせ、未来の人間に新しい種類の知覚を可能にさせるだろう」(『アカシャ年代記より』)
私たちの今の「五感」は物質世界だけしか感知できませんけども、どうもそれを超えた世界を知覚できる「新しい感覚器官」が新たに生じるらしいんですね。
簡単にいえば、今現在は超能力とされるものが、標準装備になるということでしょう。
新世界に辿り着ける人は少数派
はい、天使ウリエルは、また七日間の断食を行うならば「さらに大いなること」を教えてもいいよと、言います。エズラは泣きながらまた断食業をやります。
ウリエルは言います。
「見よ、その時がやって来る。(略)わが子イエスが、彼に従う人々と共に現れ、生き残った人々に四百年の間、喜びを与える。その後、わが子キリストも息ある人も皆死ぬ。そして世は、初めのときのように、七日間、太古の静寂に戻り、一人も生き残ってはいない。(後略)」
ただ、ユダヤ教ではイエスを救世主とは認めていませんので、この部分は後からキリスト教徒が書き加えた可能性が高いです。
だからイエス云々の部分はスルーします。
いずれにしても、「悪はぬぐい去られ、欺きは消え去る」「信仰が花開き、腐敗は克服され、長い間実らなかった真理が明らかになる」と予言に書いてあるように、乗り越え組は最終的に「地上天国」とも言える新世界へのパスポートを手にできるんですね。
ただ、予言が繰り返し述べているのは、それがあくまで少数ということです。
「いと高き方はこの世を多くの人のために造られた。しかし、来るべき世は、わずかな人のために造られている。エズラよ、たとえを話そう。あなたが大地に尋ねると、大地は答えるだろう。『器を造る粘土は多くできるが、金を産み出す土はわずかしかできない』と。この世の有様もそうである。確かに造られた者は多いが、救われる者は少ない。」
「農夫が地に多くの種を蒔き、多くの苗を植えるが、時が来ても、蒔かれたものがすべて無事に芽を出すわけでなく、植えられたものがすべて根づくわけでもない。それと同じく、この世に蒔かれた人々がすべて救われるわけではない。」
と、天使は厳しいことを言っています。
まあ、仮にポールシフトが起きて、高さ1千mを超えるような大津波が全陸地を襲うとすれば、大半の人が死んでしまうのも道理で、当然といえば当然ですね。
出口王仁三郎などは、「大峠」で人民3分になる、日本は2分すら危ういと予言しています。2分というとたった2%ですね。
80億という人口からすると、最後まで生き残るのは2億人程度かもしれません。
むろん、それは肉体が死ぬだけで、別に存在そのものが消えるわけではありません。
ところで、エズラが「わたしは今分かりました。来るべき世に喜びを受けるのはごくわずかな人々であり、多くの人々は懲らしめを受けるのです」と言うと、天使ウリエルは「まさにあなたが言った理由のゆえに、いと高き方は一つではなく、二つの世を造られたのである。」と、意味深なことを言っています。
どうも、少数派の行く世と、多数派の行く世の、二つが準備されているようです。
これは、肉体の生死次元ではなく、魂の霊性の次元で、新しい地球に住み続けることができる人と、そうでない人とに別れる、という意味かもしれません。
たとえば、地球自体の進化についていけない人は、新しい地球に再び生まれ変わってくることが許されずに、古いままの別の世界線の地球へ行くか、又は同じように物質次元に留まっている別の惑星に飛ばされる、というような可能性も考えられます。
2500年前の予言なんですけど、なんか最近の次元上昇(アセンション)ぽい話ですね。
パート3へと続きます。
最後には「究極の秘密」が明らかになります。
以上ありがとうございました。
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