予知夢というと「馬鹿馬鹿しい! 非科学的だ!」と拒絶反応を起す人も多いと思います。しかし、私のように、何の超常能力のない市井の者でも、過去に一度だけ極めてクリアな予知夢を見た経験があります。それは以下に記しました。
私の考えでは、私たちは実際には予知夢をたくさん見ていますが、忘れているだけなのだと思います。「こちらの世界」に正確な記憶を持ち帰ることが難しいんですね。その断片的な残りが、デジャヴの元になっているのかもしれません。
あの「UFO ディスクロージャー・プロジェクト」を仕掛けたスティーブン・グリア博士も、実は頻繁に予知夢を見ていた人です。そして、そのグリア博士が人類の終末に関わる恐ろしい予知夢を書き記していることは、以下に記しました。
どうやら人間の無意識の領域は「ゼロ時間世界」、つまり過去・現在・未来が一緒になっているというか、区別がないというか、そういう世界と繋がっているようです。私たちは寝ている時に、たまたまそこへアクセスすることがあるみたいです。
そういう曖昧模糊としたものに可能な限りサイエンスの手法を適用したのがスタンフォード研究所 Stanford Research Instituteです。彼らは人間の無意識から情報を入手するための、できるだけ客観的・普遍的な手順を洗い出し、「プロトコル」として確立しました。それゆえ、この「プロトコル」に従うと、誰でも一定の成果を得られるようです。
この手法を使って仮想敵国の情報を収集していたのが、米軍のサイキック・スパイ部隊でした。そこに所属していたのが、リモート・ビュワー(遠隔透視者)のエド・デイムスやジョセフ・マクモニーグルだったんですね。
エド・デイムス氏については、私も幾つかの記事を書いています。
彼は、北朝鮮の核開発が「疑惑」だった時代から、「北は秘密裏に核開発している」と主張し、十年くらい前からなんと「SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)も完成させる」と断言していました。これは凄いんですよね。世界が実際にそれを目の当たりにしたのは昨年の2016年ですから。そのデイムス少佐が「北朝鮮は核兵器を使用する」と断言しています。そして、その後に「太陽フレアが地球に直撃する」とも・・・。
仮名・相川真由美さんの予知夢 五島勉氏の『ノストラダムスの大予言・日本編』より
さて、本題です。前回の「妖少女が予知夢で見た壮絶な近未来・大震災編」の続き、「クーデター&戦争編」です。これが前回よりもさらに恐ろしい内容です。
(以下引用)
相川真由美さんは、五島氏に対して「予知夢」をこう続けた。
「あと、あたし、タンクがいっぱい集まって、すっごいことになるのも見ました」
「タンク? 大地震でやられる前の石油タンク?」
「いいえ、そういうタンクじゃなくて、戦車です。おっきな戦車が何十台も、広場みたいなとこに集まって、ほかに兵隊さんの乗ったジープとかもいっぱい、東京の街を走っていくの」
「それは……東京が大地震でやられたあとに?」
「そうですね、あちこちで新しいビル建ってたから、あの地震の少しあとじゃないのかな。それとも前かな? どっちかわかんないけど、ともかくそういうタンクとかジープ、新しい高速みたいな地下の道路から都心に出て……」
「出て?」
「そしてテレビ局とか官庁とか囲んじゃって、バーンって撃つんです。空からはヘリとかもいっぱい来て……」
(クーデターだ!)
五島氏は大地震の話以上に衝撃を受け、クーデターはいつ起こるのか、成功するのか鎮圧されるのか、せきこんで尋ねる。ところが、彼女は首を横に振った。
その後は「違うもの」が見えるようになったと言う。再び五島氏が「どういうもの?」と尋ねる。
「やっぱりタンク。石油タンクとかじゃなくて、戦車のほうのタンク。……それのすごい大きいのが、長い大砲積んで、水の中とかも半分もぐって。あと、かっこいい軍艦とか飛行機とか、海のむこうからこっちまでずーっとひろがって、どこかへ攻めていく……」
「どこの軍隊だろう?」
「日の丸のマークつけてたから、日本の軍艦や飛行機です。いまの飛行機とだいぶ違う型みたいだったけど……」
彼女が予知夢で見たのは、翼が前のほうに反っている未来型の戦闘機だった。ちなみに、このタイプは1997年初飛行のロシアのスホーイ47として実現している。
五島氏は憲法がありながら、いったいどこへ攻めていくのかと訝る。そこで、北海道を占領されたので、それを取り返すために逆上陸する光景ではないかと考える。
「そうじゃないみたい。あたし見たのはもっと暑いとこみたいでした。そこの海岸へ、日本の軍隊、いろんな軍艦とかで攻めてって、いま言った変な型の飛行機、変な航空母艦からいっぱい飛び出して……」
「航空母艦? そのころの日本、航空母艦まで持つようになってるの?」
「そうじゃないんですか。そう見えましたから。そしてその飛行機とか戦車、変なトラックみたいのに乗った兵隊さんたちも、広ーい荒れ地みたいなとこで戦うんです」
暑いところ、海岸、広い荒れ地……私には「中東」(ホルムズ海峡?)のような気がしてならない。そして少女が“視た”限り、この戦争は悲惨な結末を迎えるようだ。
「(略)結局その荒れ地みたいなとこへ、すっごいミサイル飛んできて、みんな全滅しちゃう」
「核ミサイルが!?」
「かもしれないけど。でもピカッとかそんなに光らないし、キノコ雲も見えなかったけど。でもそれ落ちたとたん、何千人もいっぺんに死んじゃう」
「焼かれて?」
「いいえ、アッという間に、みんなエイズの最後みたいになって」
「!」
「ドローッって溶けちゃう人も見えました。日本軍だけじゃないんです。そこで戦ってるいろんな国の軍隊、その近くの国の人、全部そうなるんです。」
どういうわけか、日本の軍隊も参戦し、結局は超兵器で殺されるようだ。
この奇妙な死の光景は、P90でも引用した「ゼカリア書」を想起させる。同書(14:12)によると、エルサレムへ攻めてきた諸国の兵は、神によって疫病で撃たれ、「肉は足で立っているうちに腐り、目は眼窩の中で腐り、舌も口の中で腐る」壮絶な最後を迎える。
ところで、この少女もまた「世の終わり」を思わせる光景を幻視したらしい。
「そして、きっとそれのあとだと思うけど、それよりもっと気味の悪いもの、空から降ってきちゃう」
「どこに? 日本に?」
「さあ、どこかわかりません。でも、それ降ると、すっごく広い範囲、ゴーッって燃えて、おおぜいの人が死んで、海煮立って、吸う空気なくなって、……それから空、真っ暗になっちゃう。(略)ともかく最後はそうなっちゃうみたいなんです」
以上、五島勉氏著、1987年刊行の『大予言スペシャル・日本編』の2章「東京の妖少女とノストラダムス」から引用させていただいた。
いかがだろうか。この少女は、軍事クーデターが起こり、それからどこか暑い地域に艦隊を派遣して戦闘を行う「未来の日本」を遠隔透視したのだ。
おそらく、刊行当時はナンセンスな予知夢と読者から一蹴されたに違いない。だが、約30年後の今になってみると、異様なほどのリアリティをもって迫ってくる。なによりも気味悪いのは、この本で論じてきた予測と、ピタリと符合してしまう点だ。
中には「例によって五島勉の創作じゃないのか」と疑う人もいるだろう。だが、私はそうは思わない。実は、私は五島氏に事前に手紙を出した上、自宅に連絡を入れた。
五島氏は老いた声で「私はいつ死ぬかも分からないので一日一日が貴重だ」とおっしゃりつつも、私の不躾な質問や主張に十分ほど付き合ってくれた。残念ながらプライバシーの問題もあるので、この相川真由美さんの連絡先を教えてもらうことはできなかったが、それでも短いやり取りの間に、彼女の実在を確信することはできた。
(以上引用終わり)
どうでしたか? 本文中でも述べていますが、今だからこそリアリティがある。
少女によると、大震災の後に日本はクーデター政権を迎える。で、何らかの事情により、中東へと軍隊を派遣する。しかし、何かの兵器で壊滅させられてしまう・・。
でもピカッとかそんなに光らないし、キノコ雲も見えなかったけど。でもそれ落ちたとたん、何千人もいっぺんに死んじゃう
おそらく、これは中性子爆弾ですね。中東の戦争に関わらなければ、日本の若者たちもこんな悲惨な目にあわずにすむ。日本はそういう方向へ進んじゃ駄目だ。
そして、きっとそれのあとだと思うけど、それよりもっと気味の悪いもの、空から降ってきちゃう
やっぱり、エド・デイムスさんのいう「太陽フレアの直撃」なんでしょうか・・・。
詳しくは拙著『神々のアジェンダ』で。
スポンサーリンク