あなたは映画『シリウス』をもうご覧になっただろうか?
2001年、ワシントンDCにあるナショナルプレスクラブで、UFO問題に関する政府の機密が公開された。証言台に立ったのは二十数名の政府や軍の関係者である(アイキャッチ画像はユーチューブ「UFO ディスクロージャー・プロジェクト(日本語字幕)より引用)。
これまでのUFOの目撃証言とは異なり、内部の人物たちが米政府の隠し続けてきたエイリアン情報を暴露したということで、世界的にセンセーションを巻き起こした。
この「ディスクロージャー・プロジェクト」を推進した人物こそ、民間医師にしてUFOコンタクティ団体を率いるスティーブン・グリア博士である。
なぜ長年にわたって米政府がUFOとエイリアン文明の存在を機密にしてきたかというと、「公開すれば大衆がパニックになるから」というのは表向きの理由で、本当は地球的な社会システムによって特権を得ている人々にとって都合が悪いからという説が有力視されている。たとえば、エイリアン文明の持つフリーエネルギー技術や非資本主義的な経済システム、政治制度や宗教の形態などが知れ渡ると、それまでの地球の支配構造や既得権益が崩壊しかねない。だから彼らは大衆から常に真実を隠しておきたい。グリア博士自身はとりわけ世界最大の産業であるエネルギー利権が関係している点を示唆している。
さて、それはさておき、実はグリア博士には、UFO問題における勇気ある先駆者という以外にも「別の顔」があった。なんと彼は「予知能力者」でもあったのだ。
博士の著作『UFOテクノロジー隠蔽工作』(めるくまーる)を紐解いてみよう。彼は自身の特殊な能力について次のように記している。
すでに何年となく、私は夜眠りにつくと、次の日、次の月、あるいは未来の一時点の出来事を見ることができた。高次の意識状態を経験すればするほど、未来を見る経験が深まり始めた。(同書67ページ)
つまり、グリア博士自身が「未来を見る」ことができると明言しているのだ。
そして圧巻は、将来の“地球物理学上の異変”を幻視した次の場面だ。
大陸全体が沈み、別の大陸が出現したり大海から隆起したりした。これは数年に及ぶ現象ではなく、ほとんど一夜にして起こった(同書477ページ)
ほとんどの大都市が全くの混乱状態、もしくは壊滅状態だった(同書478ページ)
まさか、あの「ディスクロージャー・プロジェクト」を推進した人物が他方でこんな恐ろしい終末予言を語っていたなんて……と絶句される方もいるかもしれない。博士自身は、「今まで公共の場でこうしたことについて話したことは一度もなかった」と断っている。だから彼が予言能力を持つことはほとんど知られることがなかったのだろう。
それにしても恐ろしい未来である。しかも、グリア博士によると、この破滅はそれほど遠い未来の出来事ではないようだ。
いったい、世界はこの先どうなってしまうのだろうか……。
2016年6月21日「トカナ」掲載
(*題名・見出し等は少し変更してあります)
(付記:実は、グリア博士は、小惑星が地球に衝突する未来を見た、と言っているんです。これについては、また突っ込んだ記事を出しますので)
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