空気中から水をつくる装置を紹介する

テクノロジー




少し大げさな題名ですが、要は除湿機とほとんど同じ仕組みです。

実は、私は「ユートピア・システム」というものを密かに構想中です。

それは「霊的知識・超科学・新たな政治経済制度」に基づく社会のことです。

単純にいえば、今より一段レベルの高い「新文明」です。

私自身の学歴や知識水準を考えると、本当におこがましい話であることは承知していますが、ただ、まったく新しい社会の基本となるものを創造しない限り、今の世界は持たないだろうと悲観しています。いわば、新文明のプロトタイプですね。

それを創るために微力ながら手を貸すことができれば、というつもりです。



新世界の基本中の基本――すべての人々に広々とした公共住宅を与えること

新文明の要素として、上に「霊的知識・超科学・新たな政治経済制度」の三つを挙げましたが、ここで取り上げたいのが三つ目の条件です。

この「新たな政治経済制度」の要となるのが、画期的な公共住宅政策です。

第一に、すべての世帯が広々とした住宅に住む権利を与えられます。

これを実現するためには、土地公有制と大胆な公共住宅政策が不可欠です。

公共住宅といっても団地のようなものではなく、一つの住宅が50m四方(約756坪)もの敷地を有するのが理想です。1ヘクタールの土地を4分割した形です。

この政策は、人口削減と土地公有制により、日本でも可能になります。日本は土地・農地に対する政策が完全に破綻して公共の利益を損なっている状態です。

第二に、公共住宅は格安で市民に提供されます。

目安としては、今の物価・給与水準で1万円程度の家賃です。

仮に十年間住んだとしても、累計家賃はたったの120万円です。自宅を所有しても固定資産税でこの程度の出費は発生します。「家賃1万円」の破格さが分かります。これにより、市民は住宅ローンから解放され、より自由で余裕のある暮らしができます。

また、自宅の存在に過度に縛られることがなくなります。なぜなら、引っ越した先でもやはり同じような公共住宅に住むことが可能だからです。

しかも、失業して収入が途絶えた場合は家賃免除になる仕組みが必要です。

さらに、自宅の敷地のうち、約1反(30×33m)を公共農地として差し出せば、“不便料”として家賃が免除になる仕組みも整えます。

初期コストの調達方法と住宅の長寿命化などの知恵と工夫が必要です。

第三に、敷地内には果樹などの有用植物が数多く植えられます。

栗、果物、アボガドなど、放置しておいても勝手に熟する「木の実」系がメインです。食糧の数割は、誰でもほとんど世話なしに自宅の敷地から調達可能になります。

もちろん、敷地の樹木類は公共資産です。住人が自分のものとして収穫することはできますが、勝手に切り倒すことはできません。こういった樹木類はまた隣家との境目に並べて植えられ、敷地を示す柵・識別代わりにもなります。

ちなみに、共同体のすぐ周辺には農地・畜産・水産場が設けられ、一定の人々がごく短時間の仕事をするだけで、地域内での自給自足をほぼ可能とします。

共同体はまた自身の森林・竹林を有し、自ら建材等を調達することができます。

第四に、各住宅は水とエネルギーを自給します。

これにより、上下水道とエネルギーのインフラが一切不要になります。これはまた水道光熱費が不要になることも意味します。

各住宅は太陽光パネルと小型風車と蓄電池から成る自家発システムを備えます。フリーエネルギーが実用化されることに越したことはありませんが、それまではこのシステムが代替します。住宅は基本的にオール電化ですが、暖房・給湯・調理のための薪ストーブや釜も別に有します。紙や木材のゴミの焼却炉にもなります。

一番大切な「水」は、電力を使った飲料水製造機と雨水タンクが供給を担います。屋根に降った雨は一次ろ過してタンクに蓄えます。ある系統はトイレへ、別の系統は再びろ過して風呂・シンク等に回します。下水は浄化槽に送ります。

こういった水回りは、半年また年に一度の保守点検を義務付ける必要があります。

人間にもっとも必要な飲料水を手軽に製造する装置

以上はあくまで「住む権利」ですから、「オリジナルの自宅に住みたいので私有住宅がいい」とか「ワンルームでいいから都心に住みたい」という人は、別に権利を放棄しても構わないわけです。公共住宅政策は人々に強制するものではありません。

おそらく、このような公共住宅はまた最強のセイフティネットにもなります。悲惨な暮らしや路頭に迷う人は、ほぼ根絶されることになるでしょう。

さて、ここで紹介したいのは「電力を使った飲料水製造機」です。これがないと各住宅が水を自給することはできません。

一つ目はウォーターサーバーの「エコロブルー EcoloBlueです。

サイズは小ぶりの冷蔵庫くらいですね。

製水能力は湿度によってかなり違ってくるようですが、湿度30%でも一日「7・5リットル」なら、家族レベルの飲料水として十分な量といえるでしょう。

次に有限会社テルの「泉せせらぎ」です。

サイズが「幅22cm:奥行38cm:高さ70cm」ですから、デスクトップPCの本体より少し大きめでしょうか。

製水能力は一日約4リットル。1リットルあたり約24円ということです。

カラーバリエーションが豊富なのもいいですね。

最後は「Fontus フォンタス」です。(*動画は今は無し)

(Self-Filling Water Bottle Converts Humid Air into Drinkable H2O)

これは太陽電池を用いて空気中から水分を取り出す仕組みです。湿度が高いなどの条件がよければ、1時間で500mlの水を作ることができる性能があります。

以上、三つの装置を紹介しましたが、ユーチューブなどを見ると、類似の製品は他にもあるようです。

太陽光パネルや小型風車があれば、どこでも電力は自給することが可能です。そのうえ飲料水も自給することができれば、可住地はぐっと拡大することになります。

また、仮に核戦争になった場合、シェルターにしばらく篭ることになりますが、大きな問題になるのが「湿気」です。上の装置なら除湿もかねて飲料水を作れます。

新しい時代には一家に一台は必要です。

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