様々な観測やデータが、再び大地震の発生を警告している。
たとえば、GPSを使った国土の隆起・沈降・歪み具合の測量、圧迫された岩盤から発せられる電磁波の観測、地下水の変化・蒸気の噴出・余震の増加などの地理的物理的な異常現象、各地の地層や文献の調査から浮かび上がってくる過去の記録、科学ではないが生物的・気象的な宏観異常現象、等など……。どうやら事態は切迫しているようだ。
9世紀の貞観時代と17世紀の延宝・元禄・宝永時代との類似
とくに科学的観測や経験則から「過去の大パターン」が現代に繰り返されようとしているのではないか、と囁かれ始めた。候補として挙がっているのが9世紀後半と18世紀前後の状況である。以下、当時の諸災害を時系列にしてみよう。
このように当時、比較的短い間に日本各地で大地震が連続し、富士山も噴火している。その際、津波や降灰災害も伴っている。はっきりした記録がないだけで、実際には各地でもっと多くの地震や噴火が発生していたことは容易に想像がつく。
しかも、次のように、過去の事例をさらに詳しく調べてみると、「三陸沖」と「関東」の大地震が連動している事実がより鮮明になって浮かび上がってくる。
このように、「三陸沖」と「関東」の大地震は、どちらか片方が起きれば、しばらくしてもう片方も起きる、という関係にある。これは地質学的には、同じ太平洋プレートの影響を受けているが、関東は大陸側とフィリピン海のプレートとも接しているため、物理的な環境に差が生じるせいだ。
そのズレの期間は最短で約7か月、最長で約10年である。
この原稿を書いている現在で、すでに3・11から4年と数ヶ月が経過している。
以上のことから、次の二つのことが言えるのではないかと思う。一つは、関東大震災が近いうちに必ず起きるということ。もう一つは、2011年の東日本大震災は「連続大災害」の、ほんの「始まり」に過ぎない可能性がある、ということ。
周期的に起きる自然現象は、人間の手で防ぐことはできない。私たちは、備蓄の強化や防災訓練など、自分のできることをやろう。
2015年7月9日「トカナ」掲載
(*題名・見出し等は少し変更してあります)
(2016年の付記:この記事を書いた約1年後の今、関東地方で再び中小規模の地震が相次いでいます。私は東京オリンピックまでに来そうな気がしていますが・・・)
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